パルコは4月14日、CAMPFIREと共同運営するクラウドファンディングサービス「BOOSTER」で、実店舗のある小売事業者を対象とした「応援プラン」をスタートした。新型コロナウイルスの影響で店舗の休業などを余儀なくされ、在庫を抱えている企業に販売機会を提供する。
プラン適用プロジェクトは、通常20%の手数料を10%(決済手数料5%を含む)の特別手数料で実行することができる。7月31日までにプロジェクト公開(商品販売開始)をすることなどが条件。
BOOSTERは2014年に開始。創り手の活動に参加して新たな価値を創る「新世代の消費スタイル」を定着させようと、プロダクト・地域貢献・カルチャー・フードなどのプロジェクトを扱っている。
同社は今回、新型コロナの影響でPARCO各店舗をはじめとする多くの小売店や飲食店が営業時間短縮や臨時休業などを迫られる中、そうした小売業事業者とともにこの状況を乗り切ろうと、応援プランを企画した。
ECビジネスに取り組んだことのない企業を中心にサポートする予定で、手数料割引のほかにも、プロジェクトページの作成代行や、PR支援(コロナサポート特集ページへの記載)も実施する。
同社によると、外出自粛が進むにつれてBOOSTERへの問い合わせも増加しているという。当初はマスクや除菌コップの販売に関する問い合わせが多かったが、しだいに小売事業者や飲食事業者からの運営サポートについて聞かれることが増えたことから実現に至った。今後もPARCOに出店する小売店や飲食店を中心にサポートしていく見通し。