【前回コラム】「まずは課題理解 アイデアはそこから逆算する」はこちら
販促会議5月号にて、第12回 販促コンペの課題を発表しました。
「勉強しなさい!」
いま聞いてもちょっとビクッとしてしまうこの一言。
私は、受験勉強が少し苦手でした。勉強をやらされている感覚が抜けきらなかったからでしょうか。いま思えば、もっと前向きに明るく取り組めればもっと良い結果になったのではと思います。
「好きこそ物の上手なれ」
改めて、的を射た言葉だと感じています。企画をするときも、いい案が浮かばない、言われたことをとにかく考えなければならない…などなど、考えることがつらいと感じることも多々あると思います。
自分を追い込み、根を詰めて企画をすることも大切ですが、それがつらくなりすぎると、なかなか良い結果にはつながらないこともあるでしょう。
明るく、楽しみながら企画する。
当たり前のことなのですが、我々が向き合う高ストレス社会では、どうにも楽しいことも楽しく感じなくなることがあります。
企画に取り組む際、もしそのような状況に陥ってしまったら、自分にとってどうすれば企画を楽しみながら取り組めるかを、改めて意識してみると良いかもしれません。
たとえば、アイデアが思い浮かばないときは、思いきってたくさん寝てみる。やる気が起きないときは、やりきった後のご褒美を決める。一人で考えることに限界がきたら、仲間と一緒にやってみる。
個人的には、日本や世界の優れたアイデアを仲間たちと議論する。こんな人になりたい、またこの人に負けたくないって人を見つける。小さくてもいいのでまずは成功体験をつくってみる。といったことでモチベーションをつくっています。
前向きに企画に取り組めれば、いくら考えても疲れることはありませんし、どんどん追い込んでいけるはずです。
あともうひとつ、先輩がよく言っていて、私の好きな言葉を紹介します。
「倒れるなら前向きに」
提案の際に、何が正解で、何が不正解かわからなくなってくることがあると思います。そんなときは、相手がどう考えているかを踏まえた提案はもちろん大切ですが、自分が一番良いと思う案を推すことも時にはありだと思います。
ただし、その分、元気に、全力で。その姿勢といったものは企画書からもプレゼンからもすぐに伝わります。その提案の結果が残念であっても、自分が一番良いと思ってない案で勝負して負けたほうが、なんだか悔いが残る気がします。
販促コンペは、課題解決のために何でも提案ができるとてもニュートラルな賞です。企画ということを好きになるのに、ぴったりの機会だと思います。ぜひそのような視点で、販促コンペを活用してみてください。
〈企画は、明るく・楽しく・元気よく!〉
電通
第1統合ソリューション局
コミュニケーション・プランナー
來住貴宏氏
2008年大広入社、2017年より電通。話題化の視点を大切に、TVCM・PR・デジタル・アクティベーションなど手法を問わない統合ソリューションの企画・実施に取り組む。受賞歴多数。New York Festivals 2015 / 2017審査員(GRAND JURY)。