※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。
山科ティナ流“モチベーション”管理術
コロナ禍で在宅時間が増えるなか、山科さんは「『Netflix』で、自分の(強みの)ジャンルである“恋愛もの”で話題のドラマや映画をひたすら観ています」と近況を語ります。なかでも、韓国ドラマ「愛の不時着」にどハマりしたそうで、「『ロミオとジュリエット』を現代版にしたようなドラマ」と絶賛。
ただ闇雲に鑑賞するのではなく、「例えば、自分の企画が記憶系の恋愛ものだったら、それに基づいて、同じような系統の恋愛ものを何本か連続で観て、まとめてインプットするやり方をとることが多い」と言います。
いまなお、外出自粛を強いられる生活が続いており、「漫画と『あつまれ どうぶつの森』(Nintendo Switchのゲーム)を行ったり来たりで、我が家は、娯楽がない(苦笑)」とハヤカワさん。仕事もリモートワークとなり、モチベーション管理の難しさを痛感しているようで、その点を山科さんに尋ねると、「普段から家で1人で漫画を描いていたから、そこまで影響はない。(モチベーションが)下がったときは、小さかったころに好きだったアニメを見返して、あのとき好きだった“気持ち”を思い出すことで、落ちていた気持ちを上げるとか、たまにありますね」と答えます。
同世代で刺激を受けた人物
現在24歳で同い年の2人。ハヤカワさんから、最近刺激を受けた人を聞かれると、山科さんが挙げたのは、イラストレーターのloundraw(ラウンドロー)さん。「BUMP OF CHICKENから(楽曲使用の)許諾を得て、卒業制作で自作したアニメーションが、9万リツイートとかものすごくバズって。アニメーションCMの監督をされたり、小説や漫画を出していたり……」と話し、1つ上の25歳ながら、マルチな活躍ぶりに大きな刺激を受けているそう。
「ちゃんと“自分らしさ”とか、自分のオリジナリティをつくろうと頑張っている人のことは尊敬できるし、刺激になりますね」と語る一方で、「バズっているものを真似したら、同じように“いいね!”が取れてしまうのは、SNS時代の良くないところ。自分の練習として、誰かの真似をしたり、勉強したりするのはいいことだと思うけど、誰かを真似したままバズってしまうと、いつかトレース問題で炎上につながってしまうのでは」と警鐘も。
これにはハヤカワさんも「そういったリテラシーの部分やあり方、権利って、とても重要。美大では、意外とそういう権利問題やマナーなどの基礎的な部分を教えていないので、もっと重要視されてもいいと思う」と同意します。
自粛生活で“恋愛”はどう変化する?
このご時世でハヤカワさんは、「どうやって人は出会い、恋愛していくのだろう?」と思いを巡らせたそう。恋愛ものの漫画をクリエイティブしている立場として、山科さんは「私的には、創作物を描くにあたって、“すれ違い”があったほうが逆に描きやすい。最近は、スマホもあって、すぐに連絡が取れてすぐに会えちゃうから、すれ違いのような物語はすごく描きにくい。『君の名は。』のように、時空のすれ違いくらいじゃないと盛り上がらない」と現状を捉えている様子。
また、山科さんは休校中の学生たちの恋愛事情について、どんな変化があったのかSNS上で質問してみたところ「自粛になりそうだから、その前に告白して“付き合おう”となった人がけっこういて、みんな頑張っていますね。(緊急事態宣言が発令されると)会えないという危機感があったんでしょうね。会えないカップルや仲のいい人同士は、頻繫に電話で話したり、(テレビ電話アプリの)『Zoom』上で、お互いに同じ時間からパンケーキをつくり始めて、疑似カフェのような感じで(オンライン上で)一緒に食べたり、デートが哲学的な形になっている」と紹介。
ハヤカワさんは「ヤバっ、デートが新しい!」と反応しつつ、「そうなってくると、昔の時代みたいに、歌を詠む能力じゃないけど“ポエム”を書ける能力がけっこう重要になってきそう。令和の恋愛は、平安時代(のような恋愛の仕方)に戻るかもしれない」と妄想すると、山科さんも「確かに!平安時代の“会えないからこそ”みたいに。それはそれでけっこう楽しみですね」と共感していました。
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<番組概要>
番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter:@mousou_tfm
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