ビデオリサーチは5月22日、テレビの「時間帯別視聴傾向」や「高視聴率番組の傾向」について、2020年4月と昨年2019年4月を比較したデータを公開した。本データは、視聴率データとWebアンケートによる意識調査をもとにまとめられたもので、新型コロナウイルスの感染拡大下におけるテレビ視聴実態の変化が読み取れる内容となっている(データはすべてテレビ視聴率調査・関東地区・2019年4月1日~30日および2020年4月1日~30日)。
在宅、時差通勤の影響か?朝の視聴ピーク時間帯が変化
本データによると、テレビ放送をリアルタイムで視聴している世帯の割合(総世帯視聴率)は、8~23時台において2020年4月のほうが高いという結果が出ている。
また朝の視聴のピーク時間については、昨年は7時台がピークであったのに対して、今年は1時間遅い8時台がピークに。休校や在宅勤務、時差出勤などにより、人々の起床時間が遅くなった可能性が考えられる。
この現象は世帯だけではなく、個人ベースの視聴を表す個人全体視聴率においても、同様に見られる傾向だった。
時間帯別の視聴率を見ると、世帯においても個人においても、特に「12~15時」「15~18時」の時間帯で、視聴率の変化が大きく、昨年同時期より大幅に高くなっていることがわかる。通常であれば外出している人が多い時間帯であるが、在宅率が増加し、テレビ視聴増加につながったと考えられる。