石川県金沢市で毎年5月に開催される「高等学校相撲金沢大会」。北信越を中心に全国から70数チームが選抜され集まる日本最古のアマチュアスポーツ大会として知られるが、本年度は新型コロナウイルスの影響で開催中止となった。それを受けて、大会の開催予定日だった5月24日の朝刊に15段のメッセージ広告が出稿された。
キャッチフレーズは、「あと365日」。メッセージを発信したのは、本大会を1915年の第1回大会から103回開催し、地域一丸となって出場する高校生を応援してきた北國新聞社だ。
「倒されても起き上がり、その度に強くなっていく選手たちの姿や相撲という競技を通して、これまで何度も勇気付けられてきたことを考えると、大会の中止を悲しむだけではなく、私たち自身が次の大会に向けて立ち上がることが大切ではないか」と考えた同社では、最後の大会を奪われてしまった高校生3年生に向けて何かできないかという想いから制作に至ったという。
メッセージ全文
今日は、高校相撲の全国大会が、
金沢で開催されるはずだった日です。
この大会の優勝を目指して
練習をつづけてきた選手たちの日々や、
もう二度と出場することでできない
3年生のことを思うと、残念で、
かける言葉も見つかりません。
だけど、倒されても何度でも起き上がって、
その度に強くなるのが相撲だから。
大会を主催する大人として、
できなかったことではなく、
これからできることに目を向けたい。
つぎの高等学校相撲金沢大会まで、あと365日。
来年は、2年分すごい大会にする。
この大会は、君たちが出たくて出たくて、
それでも出られなかった大会であることを、
私たちはずっと忘れません。
今日は、高校相撲の全国大会が、
金沢で開催されるはずだった日です。
この大会の優勝を目指して
練習をつづけてきた選手たちの日々や、
もう二度と出場することでできない
3年生のことを思うと、残念で、
かける言葉も見つかりません。
だけど、倒されても何度でも起き上がって、
その度に強くなるのが相撲だから。
大会を主催する大人として、
できなかったことではなく、
これからできることに目を向けたい。
つぎの高等学校相撲金沢大会まで、あと365日。
来年は、2年分すごい大会にする。
この大会は、君たちが出たくて出たくて、
それでも出られなかった大会であることを、
私たちはずっと忘れません。
同社では、国技でありながら年々減少している高校生の相撲競技人口に歯止めをかけるために、毎年開催に合わせて相撲の魅力を若い世代に伝えるプロモーションを実施している。2017年の「相撲ガールズ82手」、2018年の「相撲部応援ポスター」は、ADFEST、D&AD、NYADC、One Showなど数多くの広告賞で受賞している。これらのクリエイティブディレクター/アートディレクターは電通 川腰和徳氏、アートディレクターは電通 河野智氏が務めている。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通
- CD+C
- 姉川伊織
- コミュニケーション・プランナー
- 長島龍大
- AD
- 河野智
- C
- 佐藤一貴
- メディアプロデューサー
- 押田竜馬
ecd:エグゼクティブクリエイティブディレクター/cd:クリエイティブディレクター/ad:アートディレクター/企画:プランナー/c:コピーライター/d:デザイナー/演出:ディレクター/td:テクニカルディレクター/flash:flash制作/me:マークアップ・エンジニア/pgr:プログラマー/epr:エグゼクティブプロデューサー/pr:プロデューサー/pm:プロダクションマネージャー/ap:アカウントプランナー/ma:録音/st:スタイリスト/hm:ヘアメイク/crd:コーディネーター/i:イラストレーター/cas:キャスティング/ae:アカウントエグゼクティブ(営業)/na:ナレーター