LINE MUSICは6月4日、同社運営の音楽ストリーミング配信サービス「LINE MUSIC」で聞ける楽曲のタイトルを用いたメッセージ広告を公開した。「新しい世界。これからはじまる新しい世界。(…)」とつづられるコピーは、123曲の題名を並べたもの。「きみに読むプレイリスト」として「LINE MUSIC」上で公開している。
公開後は、自分の好きなミュージシャンのタイトルを見つけ、“突然の日本の米に笑ったw”(『日本の米は世界一』/打首獄門同好会)、“「夢で逢えたら」銀杏BOYZ”、“King Gnuからは ユーモアだよ〜❣️❣️”といった投稿が見られる。使用した123曲中25曲が〈大丈夫〉関連のため、自ずと見た人を励ますメッセージになっている。
同時に呼びかけているのは、利用者によるプレイリスト作成だ。広告同様に、「接続詞がタイトルになっている曲を探す」など、曲名を並べて文章にするポイントを7つ、公開している。
「単純にメッセージ広告を出すのではなく、〈曲名を並べる→文章になっている→プレイリストとして公開〉という枠組みをユーザー自身が利用できるのが企画の要点」と、クリエイティブディレクションと企画を担当した、電通の加我俊介氏は話す。「(LINE MUSICは)ソーシャルメディア発のサービスだからこそ、自分自身で聴くだけではなく、友人と共有して楽しめるような企画を提供したいと考えた」。
音楽ストリーミング配信サービスの利用者に、選曲センスでフォロワーを集める「プレイリスター」と呼ばれる人がいることから着想。海外の配信サービスでは1000万人を超えるフォロワーを持つプレイリストを作る人もいる。楽曲と聴取者を結ぶ場として、存在感を高めているという。
LINE MUSICは配信する楽曲を無料で1回、全編再生できるのが特徴。有料会員数は160万人。2020年1月から3カ月連続で増加した。新規のアプリインストール数は、1月に比べて3月が1.6倍で、以降も堅調な推移を見せている。
スタッフリスト
- 広告会社
- 電通
- CD+企画
- 加我俊介
- 企画+C
- 三島邦彦
- 企画+AD
- 木谷友亮
- D
- 三島良太
- アカウントディレクター
- 天野和洋
- アカウントエグゼクティブ
- 中亜理砂
- PR企画
- 濱村裕也、船越暁、中尾拓実