電通は6月10日、デザインコンサルティング会社フロッグデザイン(米サンフランシスコ市)と、オンライン環境でのイノベーション創出を支援するサービスの提供を始めると発表した。テレワーク環境での多人数参加型リサーチやワークショップを通じたプロジェクトを推進する。すべての工程をオンラインで行い、各国拠点の時差を生かすなどして、期間やコストを削減する効果があるという。
フロッグデザインは世界16都市に拠点を持つデザイン・コンサルティング会社。工業デザイナーのハルムート・エスリンガー氏がドイツで1969年に立ち上げた「エスリンガー・デザイン」が前身。
現社名となった1982年以降は、米アップルの初期プロダクトデザインを手がけたことで名をはせた。近年はマイクロソフトやディズニーなどの、デジタル領域でのデザインにも手を広げる。
電通とは2016年に業務提携した。電通は、フロッグデザインが持つ利用者(ユーザー)を中心としたデザイン手法を活用し、顧客企業の問題解決やイノベーション開発支援に取り組む。フロッグ社との提携窓口は電通CDCエクスペリエンスデザイン部。