メルカリは6月10日、同社初となる常設の旗艦店「mercari station(メルカリステーション)」を新宿マルイ本館2階にプレオープンした。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一部ゾーンは休止し、状況を見て本オープンする予定だ。
運営は丸井のスタッフが担当し、“もっとみんなの、フリマアプリへ。”をコンセプトに、潜在的なユーザーが「メルカリ」を学ぶ機会を創出する。また、既存のユーザーに対しては、出品や発送をサポートするコンテンツを用意した。アプリ上の売れ筋商品や取引数などを表示するデジタルサイネージなども設置している。
店舗では、「学べるゾーン」(事前予約制)と「体験ゾーン」を展開。「学べるゾーン」では、メルカリの使い方を講師と学ぶ「メルカリ教室」や、丸井スタッフの接客ノウハウと知見を活かした梱包サポートなどのワークショップイベントを行う。
「体験ゾーン」では、AR機能を搭載したスマートグラスを使用して会員登録方法などを学ぶ「ARガイド」や、メルカリのスタッフが出品サポートを行う「あんしん出品サポート」を提供する。また、商品撮影と梱包の悩みを解決するための「撮影・梱包ブース」を設置。加えて、無人投函機能などが搭載されている「メルカリポストプラス」など、実際に店舗から発送できるコンテンツも設置した。
同社の推計によると「メルカリへの出品意向があるものの、出品をしたことがない」人は3610万人(2019年9月電通マクロミルインサイト調べ)。2019年からはメルカリの使い方を学ぶ「メルカリ教室」や、コンビニ店頭でのオリジナル資材販売など、オフラインでの接点を拡大してきた。リアル店舗を通じて潜在的なユーザーの利用機会の提供と、既存ユーザーの関与度を高める場として活用する。