ニコ動時代の経験が、映画『一度死んでみた』の劇伴に活きている(ゲスト:ヒャダイン)【前編】

【前回コラム】「100億円の資金調達に成功した起業家が考える「逆張り思考」とは?(ゲスト:dely 堀江裕介)【後編】」はこちら

3月20日に全国公開となった澤本さん脚本の映画『一度死んでみた』の音楽を担当し、音楽クリエイターのヒャダインさん。音楽家を目指したきっかけは、意外な出来事にありました。

今回の登場人物紹介

左から、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、ヒャダイン、中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)

※本記事は2019年12月29日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

澤本さん脚本の映画『一度死んでみた』が公開!

澤本:はい、皆さんこんばんは。CMプランナーの澤本です。

権八:はい!こんばんは。CMプランナーの権八です。

中村:Web野郎こと中村でーす。2019年、最後の放送ですって!

澤本:まだ続いていてよかった。

中村:通算297回だそうです!

澤本:すごいですね~意外と。

中村:ご長寿番組になりました。権八さんはなんと!2019年は独立されました!おめでとうございます!

権八:ありがとうございます。そうですね、夏ぐらいに、晴れてひとりでやり始めました!

中村:独立っていうのは、どんな気分なんですか?僕も独立は経験してますが(笑)。

権八:マイペースに、これまでのお仕事は全部続いています。でも独立したことで、これまで仕事ができなかった、ご一緒できなかった代理店の方たちに色々と今お話を頂くので、とても嬉しいし、大変でもあるし。様々なカルチャーがあるのでおもしろいですね。独立しなければ分からなかったことだし。

中村:ちょっと不安はあった?

権八:不安はね。もちろん、なくはないですけど……。何と言うんだろう、不安に思ってもしょうがないっていうか、不安は感じないようにしたというかね。洋基くんとか澤本さんとかにもちょこちょこ相談に乗ってもらったりしていました。電通に戻る、みたいな話もあったけど、「1度きりの人生だからひとりでやってみよう」と。

中村:あ~、いいワード出ましたね~。

権八:そんな感じかな。でもやっぱりね、事務処理能力が非常に低くて……。事務処理スタッフの方が今いないので、ものすごく色んなことが滞っています(笑)。請求業務やらなにやらがもう……。「やばい!何とかしなきゃ!」みたいな。苦手中の苦手です。はい。

中村:まあまあ、と言いつつおめでとうございます! さあ、ところで、澤本さん!澤本さん脚本の映画がね、このあと出てくると思いますが。

澤本:2019年はですね、こんなにちゃんと映画のキャンペーンっていうのに向き合ったことがなかったので、それがちょっと新鮮で、今も続いている感じです。

権八:映画のキャンペーンに向き合う、っていうのは?

澤本:一応ね、宣伝的に言うと、『一度死んでみた』っていう映画をですね。広瀬すずさん、吉沢亮さん、堤真一さんなど、すごくいっぱいの方に協力していただいて。

中村:もうすごいよね!キャストが!

権八:うん、豪華!

澤本:前に『ジャッジ!』っていう映画やったときって、出来上がってから公開までがものすごく短かったのよ。今回は、撮り終わって編集してから時間があったので、そういうのをいろいろ詰めながらやっているのは、新鮮ではありますね。

権八:これ、よくね、広告関係の人間が映画を撮るとですね、その映画の宣伝にあんまり口出しできないっていう話があるじゃないですか。

澤本:たぶん、映画をやってきてらっしゃる方って映画の中のセオリーがあって。そのセオリーっていうのは一般の商品で言うと「なんでこんな無駄なことするんだろう」とか「お金をかけるのこっちにした方がいいのに」っていうものと結びつきやすい。それの理由として僕は「きちんとSNSを理解していない」とか「動画の出し方もこういうタイミングがいい」とか言うんだけど、それが正しいかどうかは分からないわけですよ。

僕は例えば「ソフトバンクだったらこうしたらいい」っていうのは分かるけど。映画っていうコンテンツについてはじゃあ「どういうタイミングで言い始めた方がいいのか」とか、その辺は自分がやったことがない広告作業みたいになっているから、全部が全部「僕の言うこと聞け」っていうよりは「これって違うのかな?」っていうことが多い。

中村:なるほど。ある意味、広告クリエイターが、広告主みたいな。発信側の主体に回ると、言えることが違ってくるっていう不思議な差があったりしますよね。

澤本:例えばポスターとかって、かっこいいだけのポスターをつくると、なんか映画館に貼ってあるの想像するとヒットしなそうなんだよね。

権八:あ~分かります、はい。

澤本:気持ち抜けてる、とか、気持ちダサいポスターとかの方が、コメディだったら合うし。あと出演者が多いと、出演者の顔みんな出したがるじゃない。

権八:出したいですよね。今回なんか特にそうじゃないですか?めちゃくちゃ豪華ですし。第2弾のキャストも発表されましたね。

澤本:基本的に、すずちゃん、吉沢さん、堤さんを中心に出した方がいいと思うわけですよ。SNSで拡散を狙うときには、スマホでの視認性が高い方がいいと思って。あまり小さい顔がいっぱいよりはいいなって思ったんですよね。でも情報としては出てる人の名前とかの情報があったほうが、拡散するかもしれないし、みんな見てくれるかもしれないって思うと「どっちなんだろうな」と。だから自分が正義だっていう自信がない。

権八:たしかにな~。

中村:これまた深い議論になっちゃいそうですが。

澤本:ごめんね。つまんない話で。

中村:いやいやいや!これちょっと今日のゲストにも関係あるから、追って話を深堀りしていけるんじゃないですか?何度か伏線を張ってきた、超豪華なゲストをお迎えしております!澤本さん脚本の新作映画『一度死んでみた』の劇伴・音楽を担当された音楽クリエイターのヒャダインさん!お願いします!

ヒャダイン:よろしくお願いしま~す!ヒャダインです!

次ページ 「ヒャダインさんの人生を変えた「9.11」」へ続く


【関連記事】「映画を通じて、「広告は面白い」と伝えたい 澤本嘉光×浜崎慎治」

次のページ
1 2 3 4
すぐおわアドタイ出張所
すぐおわアドタイ出張所
すぐおわアドタイ出張所
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ