スペースマーケット代表が提言! スタートアップやベンチャーを目指す若者に必要な目線とは?

※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。

ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。6月20日(土)の放送は前回に引き続き、株式会社スペースマーケット代表取締役の重松大輔さんが登場しました。

シェアリングエコノミーとは?

前回は、同社が運営しているスペースシェアリングプラットフォーム「スペースマーケット」のことや、同サービスで広がる可能性について伺いました。

一般社団法人シェアリングエコノミー協会 代表理事という顔も持つ重松さんによると、シェアリングエコノミーとは「モノやスキル、移動、お金、場所などの遊休資産を、多くの人と共有・交換して利用する経済の形」。

ハヤカワさんが、シェアリングエコノミーのトレンドを尋ねると、「『Uber Eats(ウーバーイーツ)』をはじめ、テイクアウトやデリバリー関連のシェアリングサービスがとても伸びています。あと、スキルシェアなどのオンラインで完結するものも伸びている」と重松さん。その魅力について、「自分自身、すぐに売り手にも買い手にもなれる。ちょっとした時間を小分けにして、好きなときに好きなように働いて稼げるし、(買い手の)利用者としては簡単に使えるところ」と言います。

現在、コロナ禍で働き方も大きく変容するなか、「いままでは、メンバーシップ型(人に仕事を割り当てる雇用の形)だったのが、これからは、世界のトレンドとなっているジョブ型(仕事に人を割り当てる雇用の形)に(日本も)なると思う。シェアリングサービスが出てきたことで、副業がどんどんやりやすくなる。国としても副業を推奨しているので、自分のやる気次第でいろいろな仕事ができるようになるのではないか」と推測します。

就活生が持っておくべき目線とは?

1976年生まれの重松さんは、就職氷河期と言われた世代とあって「新卒での就職に関しては、トラウマがある」と言います。最終面接まではこぎつけるものの、「とにかく、いろいろな企業に落とされまくって、人格を否定されているかのようだった」と語ります。

その経験もあり、現在の就活生に対して「20年程生きてきた過程で、それぞれ、強みや興味のある分野、得意分野が必ずあると思う。もしそれが、わからないのであれば、自分の価値を試すためにも、シェアリングサービスを使って販売してみるといい」と提案をします。

また、「企業も、(落とした)人を否定しているのではなくて、たまたまそのポストがなかったとか、合わなかった、ということもあるので、ある程度は、数を打つ必要もある。これからは、大企業も間違いなくジョブ型に変わっていくので、自分がどのジョブを極めていきたいのか、早い段階で考えたほうがいいのではないか」とアドバイスも。

「就職氷河期のときは、とにかく“会社に入りたい!”の一心で頑張ってきた」と話す重松さんは、2000年にNTT東日本に就職。そして、2006年にフォトクリエイトへ転職します。「スタートアップ企業にジョインしてからは、自分の仕事が、社会の“価値”を生み出し、自分の能力を最大限に活かすことが、結果的に会社を大きくし、会社を大きくすることが、世の中を良くする。30歳のときに転職したんですけど、“世の中目線”になれたのは良かった」と振り返ります。

そんな自身の経験から「確かに、お金も大事だとは思いますが、“どうやって、世の中を良くするか”という目線はぜひ大事にしていただきたい。あまり、お金や福利厚生、教育体制のことばかり聞かれると、特に、スタートアップやベンチャーは、そういう人とは“合わない”と思われてしまう傾向がある。“学べる環境はあるから、自分でつかんでくれ”という感じ」と助言しました。

面白いアイデアを生み出すには?

2013年7月、フォトクリエイトで東証マザーズ上場を経験した重松さんは、起業を決意。2014年に起業するまでに考えた100個ほどのアイデアのなかから、一番可能性を感じた“スペースマーケット”を開設することに。

幼少期から、膨大なインプットをすることが日常だったそうで、いまなお「TwitterやFacebook、本や雑誌もよく読みますし、いろいろな仲間と情報交換をして、インプットを怠らないように心がけている」と重松さん。

また、「“なぜ、このビジネスは儲かっているのだろう?”と、理由を考える。いろいろなジャンルから掘り下げていくと、点と点が結びつくんですよね。これをやり続けると、面白いアイデアがどんどん出てくる」と独自の手法を語ります。

また、自分の好きな分野である“株の購入”も、トレーニングになっているのだそう。なぜなら、「お金がかかると、なぜこの株が上がったのか、下がったのかを真剣に見て考えるから」。

さらに、重松さんとともにハヤカワさんもおすすめしていたのが“投資家向けの資料を見ること”。その理由について、重松さんは「この会社が、なにで儲けていて、なにが課題で、世の中をどう良くしていくことで儲けるのかなど、(情報が)全部出ているので本当に面白い。自分の好きな会社、最近好調な会社などの資料を見るとすごく勉強になるし、お得過ぎるくらい。見ていると差がつくと思うので、若い方もぜひ!」と声を大にしていました。

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<番組概要>
番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter:@mousou_tfm


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