パーソナル人工知能開発のオルツグループは、アンケートシステムの運用を行うモニタスと共同で、AIクローンモニターを生成する実証実験を開始することを発表した。
具体的には、オルツが提供するAIアンケートシステム「Nulltitude(ナルティテュード)」に対し、モニタスが運営するQzooモニターに所属するモニターから「AIクローンモニター」を生成するという。
AIクローンモニターとは、オルツが開発した「Alt Clone Modeling Engine(オルツ・クローン・モデリング・エンジン)」により、実際の人間のライフログを学習素材として、その思考を複製したもの。
企業が「Nulltitude」に対しアンケート費用を支払うと、母数、属性などでターゲティングされたAIモニターが回答する。その際、回答を行ったAIの元となった本人に対し、アンケート謝礼が支払われるという仕組み。
今後、モニタスに登録している43万人のモニターのうち、100人~1万人程度に対して許諾を取り、生成されたAIモニターの回答が元となった人間の意見と一致しているかどうかを調査する予定。その後は徐々にモニター数を増やし、企業からの調査を実証実験として請負いながら、規模を拡大していく考えだ。
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