電通は7月14日、北海道日本ハムファイターズの対千葉ロッテマリーンズ戦で、ロボットを活用した試合観戦の実証実験をする。観客がロボットを通じて自由に視点を動かせたり、球場で拍手できたり、といった、テレビやオンラインとは異なる双方向的な観戦方法を試す。
新型コロナウイルス感染症の拡大で、無観客実施や入場制限によって減少しているチケット収入の補填につなげる。ファイターズ、日本ハム、電通の合弁会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント(FSE)との共同施策。商用化時のチケット価格などは未定。
実験では、インターネットに接続したロボットを1台、札幌ドームに設置。遠隔操作でアングルを自由に動かしたり、ロボットに拍手させたり、といった機能を試す。同日は1台のロボットに、報道陣や電通、FSE社の社員ら複数人が接続する予定。結果を経て、台数や接続可能な人数を増やしていく。
電通は、スポーツ以外のエンターテインメント施設での活用も探る。新型コロナの収束後も、病気や子育て中、国外に住んでいるといった事情を持つ人向けに生かすという。