ヤフーは、検索機能やメディア・ECなど多岐に渡る事業を通じて蓄積してきたビッグデータを活用するデータソリューションサービスを用い、新型コロナウイルス感染症の影響で着用の機会が増えた「マスク」が、さらに美容関連の消費行動にどのような影響を与えたかを分析したレポートを公開した。
レポートによると、外出時のマスク着用が増えたことで、コロナ前はあまり見られなかったマスク関連の美容ニーズが大きく2点、ビッグデータから見えてきたこという。
■マスクによる肌荒れ関連の悩みにともなうニーズ
具体的には「マスク 肌荒れ」の検索数が伸び続けており、5~6月の検索数は昨年の同時期と比べて約20倍になっている。
また、「マスク 肌荒れ」を含む検索で出現頻度が高い検索第二ワードには「対策」や「薬」、「ワセリン」などのワードが見られ、肌荒れの悩みを解決するような情報が求められていたと考えられる。
■マスク時のメイク関連のニーズ
また、「ファンデーション」関連のワードの検索数を見ると、例年であれば検索数が減る傾向にない時期にもかかわらず、今年の検索数は減少している。
その一方で、「マスクにつかないファンデーション」や「マスク メイク崩れない方法」の検索数は、今年は緊急事態宣言発令を機に大幅に増加。マスクによるメイク崩れを防ぐ情報へのニーズの高さが読み取れる。
このことから、単純に「自粛によって外出機会が減り、メイクをしなくなった」というだけではなく、「メイクはしたいがマスクをするとメイクが崩れてしまう」などの悩みを抱える人が多く存在するという、もう一段階深い消費者の心情までを想定できる。