放送批評懇談会は7月2日に、第57回ギャラクシー賞各部門の受賞作品を発表した。
本年度の応募数は、上期が166本、下期が161本の計327本。昨年度より45本増となった。その中でCM部門の大賞に選ばれたのは、カネボウ/KANEBO シリーズ「I HOPE.」(カネボウ化粧品 電通 ティー・ワイ・オー MONSTER)。このほか優秀賞3点、選奨9点(テレビCM7点、ラジオCM2点)が選ばれた。
大賞に選ばれたカネボウ/KANEBO シリーズ「I HOPE.」は、「モノクロからカラーへと変化するシンプルでシャープな映像は、圧倒的に目を引く。モデル、ダンサーが女性性を超えた内面からの美しさを訴えて、時代を映し出しました。『唇よ、熱く君を語れ』のリメイクも秀逸」という点が評価された。
CM部門委員長・服部千恵子氏は、「令和への改元や東京 2020 前年であること、ラグビーワールドカップ、消費増税などテーマが目白押しだった今期は力作ぞろいでした。大賞はカネボウ化粧品のシリーズ『I HOPE.』です。令和 2 年、企業と人々の夢をシンクロさせ、グローバル企業を目指すカネボウを美しく宣言しました。『美ではなく希望を語るブランドへ』。明日を語る作品がナンバーワンになりました」と、コメントしている。
■大賞
カネボウ化粧品 カネボウ/KANEBO シリーズ「I HOPE.」(電通/ティー・ワイ・オー MONSTER)
■優秀賞
東海テレビ放送 公共キャンペーン・スポット「見えない障害と生きる。」(電通/東北新社)
日本コカ・コーラ コカ・コーラ 自動販売機 シリーズ「笑顔を、ここから。」(電通/ティー・ワイ・オー MONSTER)
三井住友カード 企業 シリーズ「Thinking Man篇」2話・3話(電通/TUGBOAT/東北新社)
■選奨
テレビCM
Indeed Ireland Operations Indeed シリーズ「仕事さがしにサーチあれ。」(電通/電通クリエーティブX)
サントリーホールディングス BOSS シリーズ 宇宙人ジョーンズ
「平成特別篇」「老舗篇」「漁港篇」(連/ワンスカイ/電通/ギークピクチュアズ)
ジャパンパーク&リゾート 姫路セントラルパーク シリーズ「春夏冬」(博報堂/RAY)
鳥羽水族館 企業「プロフェッショナルがいる」(東海テレビ放送)
トヨタ自動車 トヨタイムズ「豊田社長 車中取材」(電通/AOI Pro.)
本田技研工業 FIT シリーズ「お披露目篇」「宣言篇」「登場篇」(電通/ピラミッドフィルム/クリエーティブ・パワー・ユニット)
三菱地所 企業「丸の内のラグビー熱」(電通/ピクト)
ラジオCM
エバラ食品工業 黄金の味「憧れ篇」(横浜エージェンシー/朝日放送ラジオ/ビッグフェイス)
パイロットコーポレーション なまえペン「ひどい名前篇」(電通/エムアイティギャザリング)