父は世界的指揮者、母はモデル。超芸術一家のプライベート秘話が明らかに(ゲスト:小澤征悦)【後編】

会いたかったリリー・フランキーさんと初共演

中村:『一度死んでみた』はカット割りもめちゃくちゃ早いんですけど、その中で豪華なキャストがどんどん飛び出すわけで。共演者、広瀬すずさんとか吉沢亮さん、堤真一さんといったキャストで初めてお会いする方もいらっしゃったんじゃないかなと思うんですけど、印象的だった人はいますか?

小澤:堤さんや嶋田久作さん、木村多江ちゃんは前にご一緒させてもらって。広瀬すずちゃんと吉沢亮さんは初めましてでした。この二人の芝居が作品のメインになるわけですけれど、すごく安心して見ていられるというか、安定している。もちろんいい芝居をされていたので、これは大丈夫だなぁ、と思いながら現場にいたのを覚えています。あとリリー・フランキーさんも実は初めましてで……。

中村:リリー・フランキーさんは「さけるグミ」枠?「さけるグミ」の主役から主役へ……(笑)。

小澤:そうなんですよ。僕はもっと「さけるグミ」を続けられるのかなーって思ったら、ある日リリーさんからメールがきて、「先輩すみません。さけるグミのCM、僕がやることになりました」って!

中村:(笑)。そんなメールしますか!?

小澤:ほんと「すごいメールが来たな、面白い!」って思って。だからちゃんと返しておきましたよ、「よろしくお願いします」って(笑)。

澤本:リリーさんとは初めてだったんですか?

小澤:そうなんですよ、実は。すごく気になる存在ではあったし、会いたかったので『一度死んでみた』でリリーさんとお会いできたのはすごくうれしかった。今後ともいろんな形で一緒に仕事できたらなぁと思いますけどね。

澤本:セリフの掛け合いをやってみてどうでした?

小澤:やっぱりすごい自然体な方で、芝居と芝居じゃない時の境目があんまり見えないような方。それがこの映画を見てみるとすっごくいいんですよね!リリーさんの役って連れていく人じゃないですか、あれ、何というの?

澤本:三途の川に連れていく?

小澤:三途の川に渡すような人。だけど全然肩に力が入っていなくて、ものすごく無責任で、「いいじゃんもう死んじゃったんだからさ」みたいな。あれは、すごいなぁと思って。もともとはモノを書く方なのに多才な人だなぁっていう印象ですよね。

澤本:リリーさんのそこそこのいい加減さと、小澤さんは悪いこともするけれども、きちんとした役なので、その対比が出ていてよかったですよ。

小澤:本当に面白かった。

次ページ 「実は、もともと監督志望だった」へ続く

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