「犬のお父さん」シリーズに鍛えられた
浜崎:その時初めて挫折感を味わって。でも初めて自分で回して編集してつくったその映像がたまたま賞をすごくとって。それこそ「テアトル新宿」でかかったりとかして。でもそのうちにだんだんお金がなくなっていって……。どうやら「ティー・ワイ・オー」っていう会社がいいよって聞いて。早川(知良)さんから吉田大八さん、真田(敦)さんなどいい監督がいらっしゃる中、募集もしていないんですけど応募してみたら早川さんが面接してくれて、「来ていいよ」って拾ってくれたんです。
そこからCMをやり始めたんです。それでCMが大好きになっていってという。だからまさか澤本さんと映画をやるとは思わなかった。
澤本:TBSの番組をやってもらった時は、やっぱり編集うまいし面白いわけよ。それでその後ソフトバンクをやったんだっけ?
浜崎:東京ガスをやったんですよ。
澤本:八代亜紀さんに1曲歌ってもらって、その曲のPVをつくったよね?
浜崎:それが面白かったんですよね!
澤本:適当なやつ。
浜崎:八代亜紀さんって面白いな!って思ったんですけど。それでソフトバンク。
権八:ちょっと待ってください!今聞き捨てならない……ソフトバンクのCMをやっていたんですか?
浜崎:(笑)。昔やっていたんですよ。
権八:この番組はソフトバンク様の1社提供ですけれども。
浜崎:そうそうそう。
澤本:はまちゃんとソフトバンクをけっこう長い間やっていたよね?はまちゃんは犬の扱いがうまいはず。
一同:(爆笑)。
権八:犬のお父さんシリーズを?
浜崎:そうです、犬のお父さんです。それで一乗谷(朝倉氏遺跡)とかね、いろんなところに行くこともあったし……。
権八:じゃあけっこう最近までやっていたんだ!
澤本:気づいたらあれ?auやってる?
権八:なんか面白いCMやってるなぁって見てみたら、「あいつが演出やってるぞ!」っていう。
一同:(爆笑)。
澤本:はまちゃんとソフトバンクできねぇじゃん!
中村:リスナーの皆さんからすれば衝撃ですよね。
権八:裏切り者って呼んでください。
中村:あの大ヒットの変な太郎と……。
浜崎:変な太郎って!(笑)
権八:そのソフトバンクの澤本さんとauの浜崎さんが一緒にこの映画をやっているのがすごいですよ、二大巨頭が。
浜崎:いやいやいや……。
澤本:はまちゃんと仕事したのは久々だよね?
浜崎:そうそう、CMとは違うフィールドでなんか面白かったですね!
澤本:昔から知っているので、はまちゃんと映画をやってやっぱり面白かったし、だいたいはまちゃんはこうするなって分かるからすごく楽しかった。
浜崎:でもなんか、お互い変わらないなって思ったんですよね(笑)。好きなポイントはあんまり変わらないんだなって。フィールドが変われど、時間が経てど、面白いと思っていることって変わらない。
澤本:脚本を書いても、はまちゃんに説明することがほぼないのよ。
浜崎:あーー。
権八:意図をね……。
澤本:「だいたい澤本さんはこういうことをやりたいでしょ?」って。
権八:失礼なしゃべり方するよねーー。
浜崎:(笑)。
中村:「だいたいこんな感じでしょ?」みたいな。
権八:(早口で真似て)うんうんうん、そうそうそうそう。
中村:相づち早いしね!
権八:相づち打ちすぎ!
浜崎:切りづらくしているよね(笑)。
権八:でも引き出しは増えたんじゃない?
澤本:ソフトバンクからauのディレクターでメジャーなタレントを使ってやる技量が。だって片方犬だからねー。
浜崎:(笑)。
澤本:ちゃんとしたタレントをいっぱい使うっていうのがミックスされて、今回やってくれているから、役者さんの演出の仕方とか、とてもよかったんじゃないですか?
浜崎:僕、ソフトバンクですごく鍛えられたなっていうのが、やっぱりあるんですよ。
澤本:地獄のようだった?
浜崎:お父さんがしゃべる言葉って実はどうにでもなるから、撮れた素材で編集するっていうのがすごく勉強になりましたね。思ったように撮ったんだけど、やっぱりこっちの方が面白いねって編集でなるから。編集のマジックもそうなんですけど。
中村:犬の部分も?
浜崎:あの犬の部分もそうなんですけど、もちろん上戸さんとかいろんな役者さんも上手だから。ソフトバンクは僕の中で記憶にあるんですよね。またその佐々木さんという人が、すごくいろいろ言うから(笑)。
権八:佐々木宏ね!
中村:この番組に名前がよく出てくる……。
澤本:だから、はまちゃんと共通敵として佐々木さんがいて、佐々木さんをどうしようかといって、「じゃあこういうセリフにしよう!」ってやっていたから、すごく仲良くなっちゃった。
浜崎:そうそうそう(笑)。巨大な敵がいるとみんな協力し始めるっていう(笑)。
権八:必要悪(笑)。
浜崎:連帯して(笑)。
中村:必要悪って言っちゃった(笑)!