未来のビジョンを可視化して提示する デザインの力を生かす、パーパス・ブランディング施策とは?

1960年に設立された、たき工房はグラフィック広告に強みを持つ制作会社として実績を重ねる中で、近年はブランド戦略にも強みを発揮しています。60周年を迎え、デザインの力でより企業や社会に貢献していこうと、「デザインエージェンシー」を標榜し、活躍の場を広げる同社。コミュニケーション環境の変化に合わせて進化を遂げてきた、たき工房の“今”を象徴する、各部門に編集部が迫ります。たき工房では6年ほど前からブランディング領域へと活躍の場を広げてきました。ここで言うブランディングとはクリエイティブ開発にとどまりません。今回は、パーパスの策定から企業や組織と伴走し支援する、たき工房のブランディング支援を紹介します。

クリエイティブユニット1
ブランドデザイン部・部長
木村高典氏

木村高典さんのパーパス
社会に選択肢を増やすビジネスをつくるために存在する。

 


2009年のTEDスピーチでサイモン・シネックが提唱した「ゴールデンサークル」の概念。そこで示された、企業は「WHY=自らが存在する理由」から考えるべきという提言は世界のビジネスリーダーから大きな支持を得ている。

こうした流れを受け、日本でも注目されているのが「パーパス」だ。たき工房では国内においていち早く、この「パーパス」に着眼したブランディング支援を行っている。

デザインエージェンシーのブランディングと聞くと、クリエイティブ開発が中心のように思う。しかしブランドデザイン部の木村高典氏は「アウター部分だけでなく、パーパスの策定から始まるインナー施策も含めた支援を行っています」と話す。

実際、ブランドデザイン部にはビジュアル・アイデンティティにとどまらず、ビヘイビア・アイデンティティ、マインド・アイデンティティも含めたコーポレート・アイデンティティ全般を支援できる各種プロフェッショナルが揃っているという。

たき工房のお仕事拝見! パーパスブランディング

鉄道会館をクライアントとする事例。初年度は東京駅にある約270の店舗のCS /ES向上を目的に、サービスコンセプトを策定。次年度には、日々の業務の中でスタッフがコンセプトを体感するための施策として「Make the ONE. Award」を実施。

ベネッセコーポレーション「進研ゼミ」のリブランディングでは、合宿も含めた社員参加型のワークショップでパーパスの導き出しを支援している。

「私が考えるパーパスの定義は、『社会に存在してもよい理由』です。もしこれを見失っている企業があるとすれば、その状態こそが問題だと思っています」と木村氏。

なぜなら明確なパーパスは生活者から共感を得られるだけでなく、やがて社員のモチベーションアップにもつながり、企業をより強くすることに貢献するからだ。

たき工房のパーパス策定支援では、企業の社内合宿にも参加するほど深く踏み込む。「現場の社員の方とお話ししていると、自分たちの企業の力、そして未来においてできうることの可能性を過少評価していると感じることがあります。クリエイティビティの強みとは、皆で目指したい未来のビジョンを可視化して提示できることにある。アウターだけでなくインナー施策においても、デザイナーだからこそ、できうる支援の形があると考えています」(木村氏)。



▶︎本記事の「パーパスブランディング」サービスの事例など詳細はこちら
株式会社 たき工房
TEL:03-3543-7551
MAIL:info@taki.co.jp
URL:https://www.taki.co.jp
 

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