セルフレジ移行がソーシャルディスタンシングの最適解に!?
ローソンでは、7月1日から2カ月間、新型コロナウイルス感染予防の観点から、非対面セルフレジ利用の促進のため、Pontaカードの2%ポイント還元をセルフレジ利用時に行うなど各店舗工夫しています。ガソリンスタンドでは、基本有人対応よりセルフの価格の方がそもそも安い価格になっていることを考えると、このような付加価値は重要かもしれません。
セルフレジ活用は人手不足解消にも一役買い、人件費の削減にもつながります。さらには、ソーシャルディスタンシング接客の最適解と言えるかもしれません。セルフレジ利用の定着に向け、ポイント還元やキャンペーンなど、利用時に“おトク”が享受できる施策をどう運用して、利用率をアップさせていくか。これが、今後の各チェーンの重要課題となっていくでしょう。
一方カウンターで蓋を開けて接客するコンビニの風物詩である「おでん」は、ソーシャルディスタンシングを保つために今までどおりの展開とはいかなくなりそうです。展開する店舗が減る、蓋を閉めて、フェイスシールドを付けた店員が必要な具材をピックアップするなど、今までの接客は大きく見直されることでしょう。
ファミリーマートでは、レンジで温めるレンジアップおでんへのシフトが進んでいます。顧客が箱からくじを引く、700円キャンペーンなども、スマホ完結型に既に変更され始めています。
ソーシャルディスタンシングは、コンビニが他店と差別化できる「接客」にとっての足枷になってしまいます。しかしながら避けては通れず、各チェーンや個店が知恵を絞ったソーシャルディスタンシング接客をどう進化させていくのか、今後注視していく必要がありそうです。