拡張する「クリエイティブ」の力。ムービー、SNS、UI/UX…ものづくりのプロたちが挑む、新しい表現手段

1960年に設立された、たき工房はグラフィック広告に強みを持つ制作会社として実績を重ねる中で、近年はブランド戦略にも強みを発揮しています。60周年を迎え、デザインの力でより企業や社会に貢献していこうと、「デザインエージェンシー」を標榜し、活躍の場を広げる同社。コミュニケーション環境の変化に合わせて進化を遂げてきた、たき工房の“今”を象徴する、各部門に編集部が迫ります。今回はムービー、SNS、UI/UXの3チームを取材。コミュニケーション手段が多様化するなか、グラフィック以外の領域にチャレンジしてきた、たき工房。次世代メディアに適合したインタラクティブコンテンツなどを研究開発する「Tech Lab」やデザイン会社発信の映像ユニット「Movie Lab」はその一例。ものづくりのプロたちが挑む新しい表現手段、その可能性とは。

ムービー

たき工房のお仕事拝見! ムービー

たき工房の最近のムービーの仕事。上から、たき工房×クスール「かきとりバトル!!」、monoplus、東海大学。

企業の映像コミュニケーションの場はテレビだけでなく、オンラインへも広がっている。こうした流れを受け、2018年に発足したのが「Movie Lab」だ。チームリーダーであり、3DCGやキャラクターアニメーション・インフォグラフィック・モーショングラフィックスを得意とする映像ディレクターの佐藤佳亮氏もメンバーのひとり。佐藤氏はモーショングラフィックスなどを得意とする映像ディレクターだが、同氏だけでなく他のメンバーも作風が際立っている点に特長がある。「わかりやすい専門性があることで、指名で依頼をいただくケースも多い」(佐藤氏)という。

もちろん、ワンストップクリエイティブを標榜する、たき工房だけにグラフィックやブランディング案件の延長でムービーの依頼に発展することも。社内の他部門とチームを組んでの仕事も多いという。

ドキュメンタリー/ショートフィルムテイストを得意とする映像ディレクターの稲井耕介氏は「一枚画で伝えることを追求しているデザイナーと一緒に仕事をすることでムービーのクオリティも高まる実感がある」と話す。こんなところにも、たき工房だからこそのムービー制作の強みがありそうだ。

加えて、企画の川上からクライアントと共に考えるスタイルの仕事が多い、たき工房。ムービーにおいても映像ディレクターが初期から関わることで、課題解決のための表現や制作手段自体の提案につながっているという。

佐藤佳亮さんのパーパス

自分がつくったムービーで、人を笑顔にしたい。

 

稲井耕介さんのパーパス

かっこいいものを感覚でつくるのではなく、人の心に響きメッセージが伝わる映像をつくりたい。

 

SNS

たき工房のお仕事拝見! SNS

SNSの運用に際しては、多岐にわたるクリエイティブが必要で、たき工房では、それらすべてに対応が可能だ。

企業のコミュニケーション手段として欠かせなくなったSNS。たき工房でもインタラクティブデザイン部内に、SNSの企画・運用を担当する専門チームが存在する。そのチームで活躍するのが笹原大氏だ。現在は電通デジタルのプランナーと組み、日本コカ・コーラの公式アカウントの投稿画像・動画などを制作している。

「その時々の投稿に合わせて、ムービーやイラストなど多様なアウトプットをスピーディーに提供できる制作環境があることも強みではありますが、それだけでなくユーザーに喜んでもらえるアイデアを考えたり、投稿の背後にあるストーリーを設計したり、といった点でもデザインエージェンシーとしての力が生きていると思います」と笹原氏は話す。

大学時代から個人的にSNSを積極的に活用していたという笹原氏。

SNS運用の仕事を任されることになったのも、こうした本人の資質や希望をくんでの抜擢だったという。

「投稿内容の成果が具体的な数字でダイレクトに戻ってくる点はシビアですが、だからこそユーザーに喜んでもらえた実感が持てる」と話す笹原氏。日々の仕事を通じて培ってきたノウハウを生かし、さらに仕事の可能性を広げていきたいという。

笹原 大さんのパーパス

素晴らしいブランドの魅力がもっと伝わるようなお手伝いがしたい。

 



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株式会社 たき工房
TEL:03-3543-7551
MAIL:info@taki.co.jp
URL:https://www.taki.co.jp/
 

次ページ「UI/UX」へ続く

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