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広告とはいったい、何なのか?
この「アドバタイムズ」で連載を始めたのは2014年の12月でした。もう6年も前なんですね。最近はペースが落ちてしまいましたが、「また書いていいですか?」と何ヶ月ぶりかで聞いても編集部が歓迎してくれるのはありがたいことです。
ところで連載のタイトルは「21世紀のビデオコミュニケーション」となってます。自分でも忘れてましたが、映像をテーマにした連載のはずだったんです。でも気がつくと、ネット広告についてかなり書いてます。テレビ広告のことも書いてますが、なんとなく気になるネット広告についても何度も主題にしていました。
2017年6月に書いた「広告は嫌われている、という錯覚について」はよく読まれた記事のひとつですね。今年2020年の3月に書いた「広告のいちばん重要な機能は心を動かすことです」も多くの人に読んでもらえました。
これらは「広告とは何なのか?」を問う内容。よく読まれるのは、それについて考える人が多いのでしょうね。
実は7月に新著を出しました。『嫌われモノの広告は再生するか』というタイトルの書籍なのですが、実はこの書籍は「広告は嫌われている、という錯覚について」の記事が起点になっています。「広告のいちばん重要な機能は心を動かすことです」の記事にもいちばん最初に触れています。内容は多岐にわたりますが、テーマとしてはやはり広告とは何なのか、なのです。だからこの連載から、ぽこりと生まれたような本ですね。
その新著の中でネット広告の分類について書いています。そこにも「広告とは何か?」というテーマが潜んでいるのですが、書籍内ではあまり掘り下げなかったので、今あらためてこのテーマについて考えてみたいと想います。