コメディは、見ている人の反応が分かるから気持ちいい(ゲスト:吉沢亮)【前編】

日本アカデミー賞では最多4つの最優秀賞を受賞!

澤本:公開まであと5日ですが、どうですか、今の気持ちは?

吉沢:あっという間と言えばあっという間だけど、長かったと言えば長かったですね。

浜崎:長かったですね。

吉沢:撮影自体はだって、1年半前。一昨年の9月から撮っていたんで。

浜崎:そうですね。

吉沢:その頃は、「まだ公開しないのか」と思っていましたけど。いざ公開直前となってくると、ちょっとドキドキしますね。

浜崎:確かに!でも、あの頃から1年半経つと、ご自身の中でも変わってくるんじゃないですか。気分的なものというか。

吉沢:気分的な?

浜崎:若い頃の1年って、すごく大きいじゃないですか。1年とか1年半とか、2年とかって。

澤本:なんか、いい事言おうとしているんじゃない?

浜崎:いやいや、してないしてない(笑)。

澤本:何かいい言葉を。

浜崎:でも、それこそ広瀬すずちゃんなんかは、撮影した頃よりちょっとだけ大人になったなと思ったんですよ。

吉沢:すずちゃんは撮影の時、まだ20歳になったばかりのときとかでしたよね。

浜崎:吉沢君もちょっと大人になったなって思ったの。

吉沢:あっ、本当ですか?

浜崎:なんか雰囲気が。

吉沢:嬉しい。どう大人になりました?

浜崎:たぶん、何かを経験されたんだろうなって。朝ドラから何から、色々やられているから、自信とかも含めてさ。

吉沢:確かに、この撮影の後くらいから朝ドラ『なつぞら』とか映画『キングダム』の公開がありましたし、2021年の大河ドラマの主演も決まったりとか。撮影した頃と比べると、責任感みたいなのは、より増したかもしれないです。

浜崎:なんか自信がみなぎっている、というか。自分のなかでも、何かあるんだろうなって思ったりして。

吉沢:本当ですか?

浜崎:ちょっと、よりいい事言おうとして。

澤本:よりいい事言おうとした(笑)。

浜崎:ごめん、ごめん。こんな話じゃないんだよね。違うんだよね?

澤本:いいの、いいの。吉沢君がどんどん大きくなってくれたおかげで、浜ちゃんは大河の主役俳優で映画をつくっているんだよ。

浜崎:そうですよね。すごいっすよね!

吉沢:いやいや。

澤本:すごいですよ。後付けだけど。

浜崎:後付けだけど(笑)。当時も、公開された『キングダム』を拝見して。『リバーズ・エッジ』とかもね。そういった作品を色々見させてもらって、「吉沢君ってこういう人なんだな」っていうのがあったけど、今はまたちょっと感じが違いますもんね。

吉沢:本当ですか?

澤本:自分でなんか変わったと思うことあります?この1年2年で。

吉沢:なんだろう?筋トレをするようになりました。

浜崎:朝にですか?それとも夜?

吉沢:寝る前もそうだし、めっちゃするようになりました。しっかり体をつくって。『一度死んでみた』を撮っていた頃は、何もやらなくても体型を保てていたんですよ。太ったりもしていたけど、ちょっとごはんを抜いたりとか、お酒の飲む量を減らしたりとかするだけで、やせていたんですけど…。

浜崎:代謝がいいから。

吉沢:それが、25歳になって、いきなりダメになりました(笑)。

澤本:25歳を境に。

吉沢:どれだけごはんを抜いたりしても全然体型変わんない、みたいな。むしろブクブク太っていっちゃって。

澤本:全然見えないけどね。

吉沢:だから、最近頑張っているんですよ。筋トレ。

浜崎:マジっすか?筋トレしている風じゃないけど。

澤本:家でやっているの?

吉沢:家でやっていますよ。腕立て、腹筋。

浜崎:マジっすか!すごいね。

澤本:ストイックだね。

吉沢:ストイックなんです。最近ちゃんとやらなきゃと思って。

澤本:それは責任感が芽生えたから?

吉沢:責任感ですね。やっぱり、最優秀賞ですから。

浜崎:ははは。確かに。それはすごい!

吉沢:最優秀賞は筋トレしないと。さすがに。

澤本:日本アカデミー賞って、壇上に呼ばれるわけじゃないですか。

吉沢:はい。

澤本:どういう気持ちだったんですか?

吉沢:一瞬、頭の中が真っ白になりました。何を言っていいのか。あの場に行けただけで満足だったというか。2019年新人賞で呼んでいただいて、2年連続であの場所に呼んでいただけたというだけで、正直自分のなかで満足しちゃっていました。まさかあそこでもう一回スピーチとなるとは。一瞬、頭のなかが真っ白になった後は、嬉しさというよりも、緊張感とか変なプレッシャーみたいなのがありました。

浜崎:あれ、誰が最優秀かはギリギリまで分かんないんですよね。

吉沢:呼ばれるまでは分からないです。

澤本:やっぱり、そういうもんなんですね。じゃあ、スピーチを考えたりはしていなかったんですね。

吉沢:全然してなかったですね。

澤本:でも、ちゃんと喋れていたよね。

浜崎:そうそう。すごい。

吉沢:いやいや。

澤本:『キングダム』は多くの賞を取ったからね。

浜崎:すごかったね!

吉沢:一応、最多なのかな。最優秀賞を4ついただきました。

次ページ 「“存在感ない”という存在感を演じる」へ続く

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