10年続けた『SCHOOL OF LOCK!』のラストは久米宏流で行く?(ゲスト:グランジ 遠山大輔)【前編】

「新しい校長になったら、放送聞くな」とアドバイスされた

権八:泣くんじゃないの、最後はやっぱ。

遠山:もうすでに、涙はめちゃ出ているんですよ。

権八:毎週。

遠山:3月に入って、毎週泣いていますね。ゆかりのゲストの方に来ていただいて。例えば、7年くらい一緒にやらせてもらったBase Ball Bearのみなさんとか。リリースでも何でもないのに、全員で来てくれたんですよ。

それで思い出話とかしていたら、それはクルものがあるじゃないですか。今までは、コイちゃんって呼ばしてもらっているボーカルの小出(祐介)さんから僕がいじられて、「なんでそんなこと言うんだ!」みたいなやり取りで、ずっと敵対関係みたいな関係だったんですけど。最後の最後に、コイちゃんから突然「これからは友達だな」みたいなことを言われて、僕がワーっと泣くとか。

3月はそんな毎日だったんで、恥ずかしながら涙は毎週出ちゃってまして。だから、最後もそうなるんだろうなって感じですけどね。

権八:20秒自己紹介しなくていいの?

澤本:ああ、そうか。じゃあ、しましょうかね。

遠山:こんだけ喋っていて。いいですよ、僕は何度も出させてもらっていますし。

権八:でも、みんなそれでもするんだよ。なぁちゃん(西野七瀬)なんか、何回もしましたよね。

遠山:いや、それはなぁちゃんだからでしょ。

権八:なんで?

遠山:みんな、なぁちゃんの声だけを20秒聞きたいし。僕のこんな甲高い、ギャンギャンした声はいらないでしょ。

権八:さんざん喋っておいて。

遠山:何でしたっけ、これって?自己紹介すればいいんでしたっけ。

澤本:そうです。そうです。

権八:じゃあ、やってみましょうか。

遠山:いらないけどな。

権八:意外と素直だなと思った。

中村:いいですね。

遠山:じゃあ、やりますか。

中村:それでは、毎回ゲストの方にお願いしている20秒自己紹介を。この『すぐおわ』は広告の番組ということで、ご自身の自己紹介をラジオCMの秒数20秒に合わせてやってください。とーやま校長、ご準備はよろしいでしょうか。

遠山:全然大丈夫です。

中村:では、どうぞ!

遠山:よしもとクリエイティブ・エージェンシー(現:吉本興業)の芸人です。グランジっていうトリオで活動しています、遠山と申します。10年やらせてもらった『SCHOOL OF LOCK!』が明日と明後日で最終回を迎えることになります。『すぐおわ』はすごい楽しい番組なので、これからも呼んでいただきたいと思っているので。そんな男、遠山大輔でございます。です!

権八:おおお。

澤本:なるほどね。

権八:あぶない、あぶない。いつボケんのかなとひやひやしていたのよ。よかった、最後。

遠山:それは映画に出させてもらった感謝もあるんで。やっぱり、いっぱい出てくる、「です!」っていう言葉で最後締めようかなっていう。

権八:さすがだね。10年やった甲斐があったね。でもさ、『SCHOOL OF LOCK!』をクビになってさ。

遠山:だから、クビじゃねぇんだよ!聞いてねえだろ、話!

権八:ああ、ごめんごめん。これまでは毎日夜に出ていてさ、これからはどうするの?

遠山:だから、それ教えてください。

権八:えっ?(笑)。

遠山:それ、よく言われるんですよ。例えば『SCHOOL OF LOCK!』を6年半やった、(マンボウ)やしろさん。

澤本:はいはい。

遠山:今は『Skyrocket Company』を月火水木で夕方やられていますけど。やしろさんには、「やめてから放送聞くなよ」とアドバイス受けました。

澤本:聞くなって?なぜ?

遠山:校長先生と教頭先生は新しい2人が決定していて、吉本のサンシャインというお笑いコンビの坂田(光)とGENERATIONS from EXILE TRIBEの小森(隼)さん。僕は3月31日に辞めて、4月1日からは新しい2人のもとでスタートするんです。

僕らはリスナーのことを“生徒”と呼ばしてもらっているんですけど、10代の生徒たちは「校長!教頭!」ってなるわけですよ。「自分の子供だったのに、俺のことは誰も見ずに新しいお父さんとお母さんの方にワーっと駆け寄る姿を見たら、やっぱりおかしくなる」と。やしろさんは、本当につらかったらしいんです。

権八:は~。

澤本:聞いちゃったんだ。

遠山:自分が辞めた後に。トータルでは6年半やっていた分の悲しさがあって、「だからお前は聞くな」と言われました。「なんならもう情報とかも入れない方がいい。海外に行け」みたいなことも言われて。それぐらい距離を取らないとまずいよって言われているんですよ。

澤本:まあ、10年間毎日だもんね。

権八:でも「海外行け」って言われてもね。

中村:絶対聞いちゃいますよね。

遠山:いや、それは聞きますよ。気になって。

権八:でもさ、自分のことなんてもう誰も話してくれないよ。

遠山:別にカッコつける意味でも何でもなくて……

権八:良いカッコしいだな。

遠山:早いよ!話がはじまってねぇんだから!俺は本当に……。

権八:ああ、やさしい、やさしい。

遠山:話させて(笑)!ずっと、へらへらしてんな!まず炭酸水を入れろ。グッと行きなさい、そのスパークリングのヤツ。

権八:それで、それで(笑)?カッコつけるわけじゃないけど?

遠山:もう本当に終わりなんで、俺は本気で新しい校長教頭と遊んでほしいと思ってるんですよ。リスナーのみんなにも、俺のことは気にしないでほしい。

今はTwitterもあるから、何か書こうと思えば書けるじゃないですか。「聞いてるよ~」とか。でも、そんなの一番ダサいんで、コンタクトも一切取らないでおこうと、本当に思っています。番組のためにも。やっぱりカッコ悪くはなりたくないんで。

権八:でも、聞いちゃうんだ。

遠山:……。聞くには聞きますよ、それは。

一同:ハハハ。

遠山:だから、そんなときはどうしたらいいか分からないと思うので、本当にヒグマに連絡するかもしれないです。その……抱いてほしいですよ(笑)。

次ページ 「10年間続けてみて思ったこと」へ続く

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