読売広告社 都市生活研究所は8月31日、関東圏、関西圏の街への評価を明らかにする「シビックプライド調査2020」のランキングを発表。関東のトップ3は「港区」「文京区」「目黒区」、関西のトップ3は「西宮市」「箕面市」「吹田市」という結果になった。
「シビックプライド」とは都市に対する市民の誇りを指し、「この都市をより良い場所にするために自分自身が関わっている」という当事者意識を伴う自負心のこと。同研究所が2008年より研究・調査している。
同研究所では、これまでに「シビックプライド」、「シビックプライド2【国内編】」の2冊の書籍を刊行するなど、国内外のシビックプライド形成事例について精通している組織だ。
総合1位となった「港区」は、「愛着」「誇り」「共感」「継続居住意向」「他者推奨意向」の5つの指標において1位を獲得。「街づくりに積極的に関与したい」「この街をもっとよい街にしたい」といった点で高い評価を得ており、住民の街のあり方への意識(共感)が高いこともポイントとなっているという。
■シビックプライドランキング2020
本調査は、2020年3月19日~24日にかけて、関東圏(1都6県)と関西圏(2府4県)における人口10万人以上の151自治体に住む20歳~64歳の男女を対象に実施。インターネットによる調査で、各自治体100サンプルずつ計15100サンプルの有効回答が得られた。
居住者に対し、①街に対する意識(愛着、誇り、共感、継続居住意向、他者推奨意向、地域とのつながり など)、②街の環境評価(インフラ、街並み、治安、地域イベント、育児環境、SDGs(ジェンダー平等)など)、③街に対して感じる気分や気持ちを調査。また、「居住する都道府県に対する意識」や、「転入の理由」、「住みたい街に対して重視するもの」について聞いた。