ラーニングエージェンシーは、2020年8月3~7日の期間、企業の人事・教育担当者395人を対象にコロナが人事・採用に与えた影響調査を実施。その結果、半数以上の企業が採用予定人数に対する達成度は「80%以上だ」と回答していたことが分かった。同社が8月31日に発表した。
8割が新卒採用に「影響あり」と回答するも、採用中止に至るは一割以下
コロナによりやり方の変更、もしくは新たな対応が必要となった人事業務を複数回答で聞いたところ、最も多かったのが「採用(69.1%)」だった。加えて、新卒採用への影響の有無については全体の約8割(79.7%)が「影響があった」と回答している。
具体的な影響については、「採用スケジュールの変更(68.2%)」が最も多く、「合同説明会、外部イベントの中止(56.9%)」「選考方法の変更(40.0%)」と続いた。
一方、「説明会参加者の減少(18.0%)」や「エントリー数の減少(14.9%)」と回答した企業は10%台にとどまった。また、「新卒採用の中止」を余儀なくされた企業はすべての選択肢の中で最も少なく、6.7%となった。
新卒採用の課題トップは「応募者との接点確保」で半数超え
次に、新卒採用活動における現状の課題は、「応募者との接点を持つ場の確保(51.6%)」が最も多く、次いで「説明会の実施方法(ウェブ・対面など)(45.6%)」「内定後のフォロー(41.3%)」となった。また、「ウェブ説明会のノウハウ(33.1%)」「ウェブ面接のノウハウ(31.9%)」などオンライン対応に伴うノウハウの必要性を感じている傾向がうかがえる。
内定式は約6割が実施未定。中止を決めた企業は5.9%
最後に、今年の内定式の実施については、「実施する」と回答した企業が35.3%、「中止する」と回答した企業が5.9%となった中で、「検討中(43.1%)」が最多となり、「わからない(15.7%)」と合わせて全体の約6割(58.8%)の企業が、実施有無を悩んでいることが明らかとなった。