日本新聞協会は9月2日、第40回新聞広告賞を発表した。最高賞である新聞広告大賞に選出されたのは、技術者派遣会社 アウトソーシングテクノロジー(東京・千代田)の広告「会えなくても、一生同期だ 2020.4.1」。計400件の応募の中から、広告主を対象に新聞広告大賞1件、新聞広告賞5件、優秀賞15件を、新聞社を対象に新聞広告賞5件、奨励賞6件が選ばれている。
大賞を受賞したアウトソーシングテクノロジーの広告は「会えなくても、一生同期だ」をキャッチコピーに、SNSやメールで集めた新入社員からのメッセージをモザイクアートにした。同社は、新型コロナウイルスの感染拡大で入社式がリモート開催となったことから、同期と顔を合わせることなくスタートを切る新入社員に向け、新聞広告を中心としたキャンペーンを企画した。
「期待と不安が最も高まる入社式当日の新聞広告を同期社員が一堂に会する場とし、エールやメッセージを送り合う一生に一度の思い出の機会とした広告活動は、社内外の新社会人を勇気づけ、多くの読者の感動を呼ぶとともに、新聞広告の伝達力の強さと新たな活用法を示した」として評価された。
新聞広告の新しい可能性を開拓した広告活動を顕彰し、新聞と広告の発展に資することを目的に、1981年に設けられた新聞広告賞。今回から、従来の「新聞社企画部門」を「新聞社企画・マーケティング部門」と改称し、新聞広告と他メディアなどとの連携による効果的なマーケティング活動も対象とすることが明確にされている。
10月20日、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれる第63回「新聞広告の日」記念式典で、賞状などが贈られる。
主な受賞作品は下記の通り。
受賞作品
新聞広告大賞
アウトソーシングテクノロジー「会えなくても、一生同期だ 2020.4.1」
掲載=2020年4月1日、朝日/全15段カラー
広告主部門 新聞広告賞
アニプレックス「Fate/Grand Order 5th Anniversary ~under the same sky~」
掲載=2020年5月4日から7月20日まで、48種類の広告を全国紙・地方紙各紙延べ52紙/二連版全30段カラー
石屋製菓「恋人は和解しました。」
掲載=2019年9月20日、朝日(大阪)、北海道/全15段×2、カラー
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島根県「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね。 早く会いたいけぇ、今は帰らんでいいけぇね。」
掲載=2020年4月29日、山陰中央(出雲版、石見版)/全15段×2、カラー
そごう・西武「わたしは、私。2020」
掲載=2020年1月1日、朝日、日経、秋田魁、北國、福井、中国/全15段カラー
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テレビ朝日「『君の名は。』地上波放送告知 瀧と三葉が出会う新聞広告」
掲載=2019年6月30日、朝日/全15段×2(表裏)、雑報、カラー
新聞社企画・マーケティング部門 新聞広告賞
朝日新聞東京本社 メディアビジネス局「新聞広告の日プロジェクト 朝日新聞社×左ききのエレン Powered by JINS」
掲載=2019年10月20日、11月21日/二連版全30段、全15段、モノクロ・カラー
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日本経済新聞社 メディアビジネス「NIKKEI全国社歌コンテスト」
掲載=2019年9月13日、9月25日、10月10日、11月15日、12月27日/全60段、全30段、全15段、カラー
東京新聞 広告局「シャンシャンが家にくる日」
掲載=2020年5月4日、5月5日、5月6日/全15段、雑報、カラー
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新潟日報社 広告局「『WE’REガタ店サポーター』企画」
掲載=2020年5月14日、5月15日、5月16日、5月27日、5月30日、5月31日/全15段、全5段、カラー・モノクロ
山陽新聞社 営業局「桃太郎外伝 鬼詣 岡山見聞録」
掲載=2019年7月17日から継続中/特集(8ページ)、全15段、全5段、雑報、カラー