TBSテレビに、新しいCMキャラクターが登場した。その名も「ショウヒちゃん」。ピンクのふわふわの髪に大きな目のショウヒちゃんは、とても純粋で好奇心旺盛な7歳の女の子だ。
コロナ禍で世界が一変。ステイホーム中に日常の大切なことやものに気づいたショウヒちゃんは、祖父のトー四郎の生まれ変わりの鳥と一緒に、日々の中で出会う素敵な商品や素敵な出来事を伝えていく。そんなCMが、8月末より関東エリアでオンエアされている。
美味しいものを食べれるって特別なことだった。
可愛い服を着られるって特別なことだった。
友達と会えるって特別なことだった。
できたてのパンをかじれるって特別なことだった。
海を見にいくって特別なことだった。
映画を観るって特別なことだった。
わたしの普通は、特別なことだらけだった。
だからこれからもっと大切にする。
いちいちちゃんと
楽しむことにする。
わたしの名前は、ショウヒちゃん。
みんなの日々をショウアップするのだ!
ヨシッ!
経済回すぞ!!
素敵な未来のほうにするのだ!
CM「世界を愛そ」篇でこんなメッセージを伝えるショウヒちゃん、実は「TBS SHOWUP PROJECT」のメインキャラクターである。本プロジェクトはアフターコロナ時代の今、番組のみならず、CMでも視聴者に元気になってもらうべく、TBSがスタートさせたもの。ショウヒちゃんというキャラクターがさまざまな企業や商品の宣伝を行うという、新しい枠組みのインフォマーシャルである。
企画を手がけた電通 クリエーティブディレクター 髙崎卓馬さんはこの企画の発端を次のように話す。
「緊急事態宣言がでてから、いつ終わるかわからない、この現状のなか、明確な基準もなく、ただ恐れたり、ただもう我慢できないと言ったり、自分個人でもかなり浮き沈みが大きい最近です。社会の自立神経が少しずつやられていくような感覚で。
気をつけなければいけないけれど、日々というものを取り戻していく気持ちを小さくしてもいけない。そういう気持ちから生まれた企画です」。
ヒントになったのは、髙崎さんの娘さんの一言だったという。
「家で娘が何か欲しいものを見つけたとき、『経済回そうよ〜』とおねだりしてきたその言葉。欲しいものがある。会いたいひとがいる。食べたいものがある。そういうピュアな欲求がしっかりあると、ひとつの生きていく力になるんだなと思って。そのことをTBSのひとたちとオンラインで雑談しているときに話したことが、この企画のきっかけになりました」
明るい脱力感や隙のあるキャラクターにしたいと思い、佐藤雅彦さんの『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』などの画を担当したアートディレクター 高橋秀明さんにデザインを依頼した。
現在、60秒CMのほか、幸せとはごく身近にあるものだとふと思う「幸せ」篇、オンラインだけでは得られないものを描く「偶然の出会い」篇、遠くに行けない今だからこそ感じることを伝える「旅」篇、馴染みのお店が元気にやってくれている喜びを描いた「街の明かり」篇、そしてファミリーマートの人気商品を紹介した「ショウヒちゃん/ファミマ派」篇が公開されている。
日常を大切に生きることをテーマに、今後もこのプロジェクトに参画する企業や商品のテレビCMをオンエアするほか、将来的には番組内でのコーナー展開も視野に入れている。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+geekpark
- CD+企画
- 髙崎卓馬
- キャラクターデザイン
- 高橋秀明
- PR
- 小澤祐治
- アシスタント PR
- 枝靖隆
- PM
- 佐藤洋輔
- 演出
- 鈴木菜音