Twitterでもトレンド入りを果たした「NY感染体験記」の裏側
中村:清水幹太さんと言えば、最近、某ブログがむちゃくちゃ話題になっていますよね。ニューヨークでコロナウイルスに感染したかもしれない日本人によるブログは、おそらくはじめてじゃないですか?
澤本:Twitterでトレンドになっていたもんね。
清水:なっていましたね。
権八:読んでいても、筆力がすごいじゃないですか。読ませる技術がすごいから、不謹慎かもしれませんけど正直面白いというか。興味が惹かれるという意味での面白さがあって。以前から幹太さんのブログは、とっても面白かったんですけどね。
清水:ありがとうございます。
権八:文章がすごいから、長いけど最後まで一気に読んじゃいますよね。
清水:長いですよね(笑)。
澤本:幹太さんのブログを読んでない方にはぜひ読んでみていただきたいですね。正式には何という題名でしたっけ?
権八:そうそう。題名もよかったよね。
清水:えっと、なんだっけ。「NY感染体験記」だったかな。そんなタイトルで書かせていただきました。
経緯をご説明すると、3月18日くらいにニューヨークに緊急事態宣言が出て、お店が閉まりはじめたころ、「あれっ、なんか喉がいがらっぽいぞ」となりまして。
すでに会社には行っていない状況でした。体調が悪いと思ったら、次の日くらいに体温がズドーンと40度くらいに上がって。そこからは詳しくはブログをお読みいただけるといいかなと思うんですが、1週間くらいは37度、37度5分ぐらいの熱が続いて、その1週間後くらいに呼吸が苦しくなりました。悪化するちょっと手前くらいまではいった感じで、「これは罹ってしまったな」と。
実際のところは、現在もしっかり検査をしたというわけではないんです。やっとニューヨーク市のどこでも抗体検査を受けられるようになったので、そろそろ検査しなければというところ。なので、まだ「未確認」になります。ただ、症状は新型コロナウイルスと同じなので、「回復できたなら、この体験をしっかり残しておけるといいかな」と思い、熱を出しながらメモをとって、それをまとめた形です。
澤本:僕ら3人はもちろん全部読んでいますが、ラジオを聞いている人に向けて、色々と聞いていきたいと思います。幹太さんは罹ったと思われる段階で、すでに会社に行っていなかったんですか?
清水:発症する1週間前くらいから行っていなかったんですけど、レストランも封鎖されていないタイミングだったので、地下鉄に乗っていたり、お店に買い物に出かけたりはしていました。結局キャンセルになったんですけど、飲み会の予定も普通にあったりしました。色んなところに出かけたりしていたので、感染したのは地下鉄の可能性が高いかなと思っているんですが……。
権八:そうなんだ。
中村:今こそニューヨークはすごいですけど、爆発的に広がる前はちょっとコンビニに買い物に行く、とかも普通にやっていたと。だから、「あっ、たぶんここだな」というタイミングも分からないんですよね。
清水:逆にあらゆる可能性が考えられる。高熱が出たのが3月19日だったんですけど、確か3月16日に、「ニューヨークも緊急事態宣言が出てしまう」ということで、「非常事態日記」みたいなブログをつけはじめていたんです。
そのころから、空気も変わってきていましたね。「徐々に広がってきているから、お店とかも閉めないとまずいよね」という感じ。マクドナルドとかも座れなくなって、テイクアウトやデリバリーだけになったタイミングでした。発症したときは「これヤバいんじゃないか」って空気は漂っていたんですけど、その1週間前くらいが急速に危機感が出てきたタイミングでしたね。