日本デザインセンター、60のプロジェクトを通してデザインと自社を問い直す試み「VISUALIZE 60」を開催

1959年に亀倉雄策、原弘、山城隆一、永井一正、梶祐輔らのクリエイターによって創立されたデザインプロダクション、日本デザインセンター。同社は創立60年を迎えたことを機に、今年9月から2021年3月まで、松屋銀座7階デザインギャラリー1953での展覧会「VISUALIZE なるほど/だったりしてのデザイン」を皮切りに、4つの展覧会を中心としたコンテンツから構成する「VISUALIZE 60」を開催する。

 
「VISUALIZE 60」とは、メディア変革時代におけるデザインの役割について、本質を可視化するVISUALIZE(ヴィジュアライズ)の視座から問い直すもの。

同社代表取締役社長であり、グラフィックデザイナー 原研哉氏は、「イノベーションの連鎖により、かつてないスピードで新たなサービスやビジネスが産み落とされる時代となり、デザインやクリエイションに求められる役割が変わってきました。ブランドイメージや製品の魅力を理想的に表現するのみならず、ものやことに潜在する価値や、産み出されるサービスの本質、あるいは、新しい産業やそこに潜んでいる可能性を見極めわかりやすく可視化する力が求められています。私たち日本デザインセンターはこれを『VISUALIZE(ヴィジュアライズ)』という言葉に集約してみます」と語る。

近年、デザインやクリエイションの守備範囲は、環境、空間、Web、映像、編集、プロダクト、UX、インタラクションなど多彩な領域を横断、融合し、拡がりを見せている。「VISUALIZE 60」では、そんな時代に同社の実践と構想の一端である60のプロジェクトを通して、VISUALIZEの視座からデザイン、そして日本デザインセンターを問い直すことを試みる。

その先駆けとなる展覧会「VISUALIZE なるほど/だったりしてのデザイン」では、本質をすくい取り可視化することで、初見の驚きよりも深い理解や共感を生み出す「なるほど、そうだったのか」と、構想した未来を可視化することで、社会にその必要性や可能性を投げかける「もしかしたら、こうだったりして」という、そんな2つの側面が体現された6プロジェクトを展示。これらを通して、来場者にVISUALIZEというクリエイションに触れてもらう。

9月19日には「DESIGNから、VISUALIZEへ」をキーワードに、同社原研哉氏をはじめ、アートディレクター 色部義昭氏、大黒大悟氏、三澤遥氏によるオンライントークイベントを開催する(要予約)。

第767回デザインギャラリー1953企画展

「VISUALIZE なるほど/だったりしてのデザイン」
会期:9月16日(水)〜10月12日(月)
時間:松屋の営業時間に準じる。最終日午後5時閉場
会場:松屋銀座7階デザインギャラリー1953
入場無料

 
※今後の予定
・展覧会「VISUALIZE 60 Vol.1」
11月10日(火)~12月18日(金)
POLYLOGUE(日本デザインセンター東京本社13階)

・展覧会「VISUALIZE 60 Vol.2」
2021年1月12日(火)~2月19日(金)
POLYLOGUE(日本デザインセンター東京本社13階)

・企画展示「VISUALIZE 60のトビラ絵展(仮)」
2021年3月2日(火)~3月14日(日)
森岡書店 銀座店

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