PR(パブリックリレーションズ)ってなに?そう問われたら、あなたはどう答えるだろうか。一般的にPRとは、企業を取り巻くステークホルダーとの関係構築の考え方や活動を指す。その概念が奥深いがゆえに、端的に表すのは難しい。だが、社会とのつながりや信用が問われる現代において、その重要性が高まっていることは間違いない。
PRを再定義する
コロナ禍で企業のコミュニケーションが様変わりする中で、この本質的な問いに真正面から取り組んだのが、PR TIMESだ。同社は2020年8月24日、日本経済新聞に全15段の企業広告を2面にわたり掲載。同社の考えるPRへの決意を表明した。
「たとえ読まれなくても、ぜんぶ書く」のコピーで始まる広告には、PRに今どうしても必要だと考える14の項目を「PR、14の使命」としてまとめたこと、同日の新聞にその使命を記載したことをつづり、新聞をめくると「14の使命」が書かれた広告が出てくる仕掛けを施した。
PRには「1人でも発信できる平等がある」「都合のよいことだけを伝えるのではない正直さがある」──。14の使命では、広告とは異なる、PRという企業コミュニケーションができることを浮き彫りにした。
掲載後は、「PRに対して改めて考えるいい機会になった」「全国のPR担当が励まされていると思う」といった反響が寄せられている。
あなたが考える、PRの使命は?
「PRに携わる人の数だけ使命が存在するのではないか」。そんな想いから、同社は新聞広告を掲載した直後、「あなたが考える、PRの使命」を募集。PR TIMESの利用者である企業やメディアから400件以上の言葉が集まった。
その中から『広報会議』編集部がセレクトしたのが本誌、裏表紙の広告だ。PRを、世の中で最も信じられるコミュニケーションにしたい。集まった作品には、そんな期待と熱がこもっていた。未来を前向きにしたい人たちが、PRという仕事を動かしている。業務で迷った時、つまずいた時に、ぜひこのメッセージを見返してみてほしい。応募時に添えられていた「理由」もまた味わい深かった。こちらは特設サイトで公開している。
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