ドローンを使って空を広告メディアとして活用する
数百機もの無人航空機ドローンをコンピューターで制御しながら、機体に搭載したLEDライトにより夜空に光の演出を施す「ドローン・ライトショー」。イベントの企画・制作を行うT2R(ティーツーアール)は、中国・深圳市のテクノロジー会社であり、2000件を超えるドローン・ライトショー実施の実績を持つDAMODA(ダモダ)と提携し、日本でのドローン・ライトショーの活用を推進している。
—コロナ下において、ドローン・ライトショーはどのように活用できるのでしょうか?
大木:ドローン・ライトショーは、ロゴや、イメージキャラクター、新商品のビジュアルなど、伝えたいメッセージを空中にアニメーションで描くことができるので、巨大なデジタルOOHとしても活用ができます。
コロナ下において、その場に人を集めなくても、屋外や自宅のベランダなど様々な位置から見ることができ、また、見た人がかなりの確率で撮影してSNSにあげてくれます。
結果、企業がメッセージを発信するのに非常に適したOOHともいえるのです。
また、QRコードを空に描き、キャンペーンサイトなどへ誘導するといった使い方も可能。チラシなどに印刷されているQRコードを読み取る人はかなり減ってきていますが、空にQRコードが浮かんでいたら、ついつい試してみたくなりませんか?ドローン・ライトショーを写真に収めようとスマートフォンを構える人も多いため、読み取ってもらえるハードルはより低くなり、多くの企業から注目されています。
また、ドローン使用において気にされるのが、落下などの事故を起こさないかという安全性の面。DAMODAは世界で唯一、これまでにドローンの落下が一度もありません。ドローンの下には人が居ることのないようにしているので落ちても怪我につながることはありませんが、“落ちる”というマイナスイメージとリスクを回避しているのは大きなアドバンテージだと考えています。
撮影~動画制作~情報拡散を一気通貫でサポート
—ドローン・ライトショーを実施する企業には、どのような目的があるのでしょうか?
楢崎:企業がドローン・ライトショーを実施する目的のひとつに「話題をつくり、商品やブランド認知を拡大したい」ということがあります。
そこで、当社では新たなオプションとして、ドローン・ライトショーの様子を別のドローンに積んだカメラから撮影し、約1分の動画に仕上げるサービスを開始しました。そして、制作した動画をメディアやインフルエンサーのSNSに提供するところまでサポートいたします。
—ドローン・ライトショー動画の魅力とはどのような点なのでしょうか?
大木:ライトショーの様子をドローンに積んだカメラから撮影するので、通常の視点では見ることができない、インパクトの大きな映像をつくり出すことができます。
また、ドローン・ライトショーの動画は、“撮影地”を生かす動画をつくることができるのもポイント。例えば競技場やスタジアム、横浜みなとみらいやお台場などのシンボリックな場所と、ドローンが描くロゴや文字をうまく組み合わせることで、よりメッセージ性の強い動画をつくることができます。
楢崎:他にも最近では、“ドローンを飛ばしてロゴを空に描く”取り組みを社内でプロジェクト化する企業もあり、ライトショーを社員が一丸となって企画準備から実施するまでをドキュメンタリー動画にして発信したいという要望も出てきています。
光や振動で接近を警告LEDリストバンド
ライブエンターテインメントやイベントの本格的な再開に向けて様々な取り組みがある中、T2Rでは、「ディスタンス・アラート・リストバンド」の開発も実施。
「ディスタンス・アラート・リストバンド」は、通常時は青色に光っているが、着用者同士の距離が2m以内に近づくと赤色のランプまたは振動によってアラートを発するというリストバンド。ライブコンサートや屋外イベントなどで使用することを想定しており、もちろん、コンサート照明のDMXと連動させることも可能。会場全体に一体感のあるエモーショナルな空間をつくり出すリストバンドは、今年の冬からレンタルを開始す光や振動で接近を警告LEDリストバンドる予定だ。
さらに来年には、同様のLEDアラートのマスク型もレンタル開始予定。近接すると赤色に点滅してアラートを告げるこのマスクは、ビジネス特許の取得も目指しているという。
お問い合わせ
有限会社ティーツーアール ドローン事業部
TEL:06-6357-2522
URL:https://www.t2r.co.jp