広報歴5カ月、受講中にメディア対応を即実践し『がっちりマンデー!!』でオンエア

労働人口が減少するなか、企業の競争力を左右する人材教育は重要な課題だ。成長を続ける企業では、広報・PR分野の人材育成にどのように取り組んでいるのか。

レシップホールディングス(岐阜・本巣)は、「快適な日常を実現する」という経営理念を掲げ、バス用運賃箱では国内シェア6割を誇るなど、バス・鉄道用電装機器において多くのトップシェア製品を持つ企業だ。

レシップホールディングス 管理本部 総務部 管理課 林 紗也加氏

同社の広報担当を務める林紗也加氏は、2020年4月より現職。前職は金融機関に勤務し、同社ではこれまで経理を担当。広報は全くの未経験であり、異動は本人にとっても意外であったという。

「そもそも広報ってなに?プレスリリースは何を書けばいいの?と、とにかく分からないことばかりのスタートでした」と林氏は当時を振り返る。

前任の広報担当者が「広報担当者養成講座」を受講していたこともあり、上司から本講座の受講を勧められた。広報についての知識を体系的に学び、実務を習得するために、20年6月末から完全オンラインで開講となった第29期を受講した。

講座では、プレスリリースの書き方や発表方法など、すぐに実務に活用できる広報テクニックを学ぶことができたという。「『プレスリリースは、各メディアが興味・関心を持つテーマやコンテンツに合わせて、ニュースバリューを意識して書くと良い』というお話が目からウロコでした」(林氏)。

ニュースバリューを意識し、時事ネタやトレンドを織り交ぜたリリースを作成したところ、早速成果があらわれ、日本経済新聞への掲載につながった。「あくまで、リリースの元となった題材に話題性があったから掲載して頂けただけです。日経本紙への掲載により、取引先からの問い合わせが増えました」と話す。

講座を受講した成果はこれだけではない。2020年9月20日には、同社が情報番組『がっちりマンデー!!』で、優れた技術でものづくりを行う「スゴ請け企業」として紹介されたのだ。実は、取材のきっかけは、本講座であった。講師として登壇していた同番組プロデューサーの紹介により、取材申込があった。

「このチャンスを絶対に逃したくないと思い、逆にこちらから番組ディレクター向けにプレゼンを行いました。取材申込を受けた翌日には、会社の魅力やビジネスモデルを紹介した企画資料をつくり、説明を行いました」(林氏)。

『がっちりマンデー!!』のオンエアにつながった企画書(抜粋)。

この企画資料は番組ディレクターからも、たいへん分かりやすかったと評判で、これが決め手となり、全国放送のチャンスを手に入れることとなった。のちの取材では、社内での撮影許可や取引先の出演協力交渉など、講座で学んだテレビ取材対応のノウハウをそのまま実践することができたという。

「これまで弊社はこうした全国放送に出演したことはなく、放映後は、社内外からたくさん反響を頂きました。番組を見た社員の方から『会社がテレビに出てうれしい』と言われたり、人事の方からは『採用活動に活かしたい』と言われたり、私もとてもうれしかったです」と話す。

これらの成果に対し、「本講座を受講したことで、驚くようなスピードで成果を上げることができました。成果につながったのは、講座で学んだ内容が、明日から実践できることばかりだったからです。また、実務への活用はもとより、現役広報担当の大先輩が講師として登壇され、実際の経験談や広報活動に対する熱い思いを語って頂けるので、講師のお話が今でも精神的な支えとなっています」と語った。

未経験から広報を担当し、半年の林氏。「社内広報の重要性を話す講師が多いことが印象的でした。社内広報を充実させる第1歩として、社員一人ひとりにスポットを当て紹介をする、社内向けニュースレターの作成を担当しています。また、経営理念を啓蒙するプロジェクトチームに参画しており、広報として学んだこと活かし、社内への理念浸透に貢献したいです」と今後の展望を語った。

広報の考え方の基礎を習得するために、林氏が受講した講座は……
「広報担当者養成講座」でした

広報業務の重要性が高まる一方で、業務の基本、また広報がカバーする分野を実務に活かせるレベルまでを学ぶ機会は少ないものです。

本講座は、広報に求められる資質、社内情報が集まる仕組み、報道関係者への対応など広報が身につけておきたい基本を全10回でマスターできるカリキュラムとなっています。

 
<次回の開催日程 〔オンライン開講〕>
■講義日程
第31期 2020年10月30日(金)
■受講定員
60名

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お問い合わせ
株式会社宣伝会議 教育事業部
MAIL:info-educ@sendenkaigi.co.jp

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