「男性として就職活動をしようか、女性として就職活動をしようか」。そんな葛藤を抱えるLGBTQ+の就職活動をテーマにした新キャンペーンを、パンテーンが開始した。
パンテーンはこれまでも「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」のメッセージのもと、黒いひっつめ髪に象徴される「就活ヘア」、地毛にも関わらず学生が校則として提出を求められる「地毛証明書」をテーマに、学生の個性について考えるキャンペーンを展開してきた。
就活をテーマにした3年目のキャンペーンとして、今年はLGBTQ+の元就活生が体験談を語る「#PrideHair」プロジェクトを9月より展開している。10月7日にはテレビCMとWebムービーを公開した。
パンテーンが独自に行った調査では、76%のLGBTQ+の元就活生が、「就職活動で、セクシュアル・マイノリティであることを選考企業に隠したことがある」と回答した。その理由として最も多かったのが、「選考に影響があると思ったため」だったという。
一方で、82%の経営者・人事が、「セクシュアル・マイノリティにとってフレンドリーな就職活動のための配慮や取り組みを実施できていない」と回答した。
これらの背景を受け、LGBTQ+の元就活生の体験談をもとに、自分を偽らずに、自分らしさを表現できる就職活動について考える「#PrideHair」プロジェクト展開することとなった。
特設サイトでは、さまざまなLGBTQ+の元就活生の就活エピソードを公開している。「このキャンペーンが、LGBTQ+はもちろん、自分らしさの表現に悩む全ての就活生へのエールとなり、自分らしい髪で前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば」とP&Gインターナショナル オペレーションズ シンガポール シニア ブランド ディレクターの大倉佳晃氏は語っている。