神戸市が9月24日より募集している広報業務に関する副業人材(定員40人)について、応募開始から10日間で応募人数が1000人を突破したことが10月5日、分かった。協働しているクラウドワークスが発表した。同市市長室広報戦略部広報課PRプランナーの大橋秀平氏は、「多様な働き方へのニーズが高まっている昨今の状況を鑑み、応募しやすい条件・手段などの環境整備が奏功した」と手応えを示す。業務は11月2日、開始予定だ。
狙いは民間視点を取り入れ、市の広報業務の質の向上にあるという。募集業務は大きく分けて、①HPのモニタリング ②SNS、広報紙記事制作 ③動画の企画、写真などの撮影 ④広報媒体作成の4つ。勤務形態は原則、登庁を伴わないテレワークを想定し、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を可能とした。
クラウドワークスによると、全募集の平均倍率は28倍となり、うち広報紙連載記事作成の業務の倍率は194倍となった。さらに、兵庫県外在住者からの応募が51.1%と全体の5割を占めた。
今回の成果を受け、大橋氏は「驚きの一言。市役所の仕事に興味を持ってくださる方がこんなにも多く、注目度の高さを実感した」と語った。
同市は、今回の広報業務募集を受け、他の業務に関しても副業人材の獲得を検討していくという。