ワクワクとはなにか 好き・得意・社会の3つの視点
嶋野:最初の質問に近いところではあるんですが、アドバイスとしては、やはり「自分の好きなことを突き詰めろ」とか、「感性を知れ」になるんですかね。
小林隆英:いや、どちらかというと、好きなことよりもワクワクすることですね。
嶋野:あ、違うんですね、そこは。
小林隆英:はい。好きでも人に求められていないことって絶対にあるので。好きでも得意じゃないこともあるし。好きでやっても、全然求められていないことやってもあんまり意味がない、意味がないっていう言い方はちょっとあれですけど。ワクワクするっていうのは、成功を確信していると思うんですよ。なぜなら、ワクワクしているって自分の得意分野もあるし。自分の資源、ルーツとかも含めた資源とか、社会から求められるとか、全部いろんな要素が集まってワクワクするっていうことになっていると思うので。
嶋野:小林さんにとってのワクワクというのは、自分だけのものではないっていうことなんですかね、つまり。
小林隆英:社会に求められるんだろうなっていうのが、自分では意識しなくても、潜在意識の中で、その要素のチェックリストがあるんじゃないかなって思います。
嶋野:なるほど。それはすごい、バランスがいいんですね。
小林隆英:好きなことって得意なことってニアリーイコールではあるんですけど、違うこともあって。好きだけど得意じゃないし。たぶん3つあると思うんです。自分の中でベン図みたいな形で3つあって。好きだし、得意だし、世の中に求められているかっていう、3つのところが集まっているから、ワクワクすると思っていて。どちらかというと、その中では、好きっていうのは、もしかしたら優先度が低いのかもしれないですね。嫌いだけどめちゃくちゃ得意で人に求められていたら、いけるところまでいけると思うので。でも何かあったときに突破できない。たぶんその3つはすごい大事ではあるんですけど。好きで得意でも求められてなければ何も起きないので。
尾上:というあれですね、結構、好きとワクワクって一緒になりそうなもんですけど、そういうことではなく、好きで、得意で、求められているという3つが満たされてワクワクするし、それがワークするっていう話ですね。
嶋野:そうですね。好きは弱くても得意だったらやっていけばいい、というのもなんだか本当にあるような気もしていて。ここのところは示唆的だなと思いました
尾上:そうですね。好きでも続けられるかとかまたありますからね、さらには。僕が好きな話で、ヒカキンがなぜすごいかというと、もちろん、動画をおもしろくつくるのもすごいんですけど、毎日、上げ続けて、何年間もやっている、そこがヤバいという。好きを超えているんですね、たぶん。得意なのだとも思うんですけど、継続するというのが、両方揃って。「求められている」について言うと、世に出していくうちに「(見たいものは)こういうことなのかな?」とアップデートしているという感じなんですかね。そこに通ずるものがあると思いました。