freee、ADKホールディングス、ADKグループのnavyの3社は10月21日、一般社団法人「ビズ・ディスタンス協会」を設立した。リモートワークが拡大するなか、相手の立場や状況に配慮した距離感で働こうと呼びかけ、新たな仕事のあり方を探ることが目的。代表理事はfreeeの佐々木大輔代表が務める。理事にはADKホールディングスの吉松香奈子氏、navy代表取締役の斎藤大輔氏が就任した。
freeeでは5月、社内のITインフラの制約のほか押印や対面を前提としたビジネス慣習など、リモートワークを妨げる課題を解決するためのプロジェクト「#取引先にもリモートワークを」を立ち上げた。2020年10月現在、120社超の企業・団体が賛同している。今回の協会設立は、この活動がベースにある。
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freee 金融事業部 部長で同協会の監事を務める山本聡一氏によると、同プロジェクト立ち上げから半年近く経過し、「リアルからリモートへ」という流れは「リアルとリモートのうまいバランスを見つける」という方向にシフトしていると分析。協会の設立趣旨については、「現在の働き方において本質的に大事なことは、ビジネスにおいても相手の立場や状況に配慮した思いやりを持った距離感を考えることであり、その距離感を“ビズ・ディスタンス”と定義し、推進していく」と説明している。
活動の第一弾として、「リモートワークで働くことのいい面・課題」に関する調査を実施した。全国20~64歳のリモートワークを実施している正社員の男女977人を対象とし、「9割のリモートワーク経験者が、コロナ禍が落ちついてもリモートワークを全社員が自由に選択できる制度を希望している」といった結果を明らかにした。
今後も協会が提唱する「ビズ・ディスタンス」に関する意識改革のための提言、啓蒙に資する事業やシンポジウム、セミナー、関係諸団体との協力関係の推進などに取り組む。
また協会設立にあたり「ハシビロコウ理事長」という公式キャラクターも発表。ハシビロコウは「ほとんど動かないけれど、必要な時には素早く動く」大型鳥として知られていることから、「ビズ・ディスタンス」を体現している動物としてキャラクター化している。制作スタッフは以下のとおり。
スタッフリスト
- CD+C
- 才川翔一朗(navy)
- AD+D
- 藏本秀耶(navy)
- ビジネスディレクター
- 斎藤大輔(navy)、吉松香奈子(ADK)
- ストラテジックプランナー
- 鈴木菜々子(ADK)
- PR
- 山中雄介
- PM
- 佐藤裕香
- キャラクターデザイン
- 重松淳也
- D(Web)
- 中川博文
- Developer
- 能宗孝信
- D(グラフィック)
- 箱崎正敏、高見隼人(RISSI)
- プロジェクトアシスタント
- 小川真友美(navy)