「ACCヤングコンペ」グランプリは、塚田(電通)・久古(博報堂)ペアによるオムツがメディアになる「だいパーしてぃ」が受賞

ACC(All Japan Confederation of Creativity)は、今年30歳以下のクリエイターを対象としたプログラム「ACC YOUNG CREATIVITY COMPETITION(ACCヤングコンペ)」を実施。本コンペの最終審査となる公開プレゼンテーションを10月29日に開催されたオンラインイベント「TOKYO CREATIVE CROSSING」内で行い、グランプリ1作品、準グランプリ1作品、ファイナリスト4作品が決定した。

当日は、2次審査を通過した6チーム15名の若手クリエイターが参加。各チームがそれぞれ用意したプレゼン映像や資料を交えての企画説明および、審査委員との質疑応答による審査が行われた。応募総数221件の中から、グランプリを受賞したのは、塚田航平さん(電通)、久古はる香さん(博報堂DYメディアパートナーズ)が企画した「だいパーしてぃ」だ。

電通と博報堂という、いわば競合となる会社に所属する2人だが、本コンペのテーマがダイバーシティ&インクルージョンということで、一緒に企画を考えたという。

「お嫁にいっちゃうんだし大学までいらないんじゃない」「うちの子男の子なのにお人形さんとばかり遊んでいるわ」など、親の固定概念が子どもの可能性を無意識に狭めていることに課題を感じ、この企画では性別にとらわれない子どもの可能性を気づいてもらうことを目的に、性やジェンダーロールにまつわるメッセージをプリントしたおむつを考案。毎日のおむつを替える作業を通じてメッセージを見ることで、身体の性別に縛られがちな親の見方を自然に変えていこうと考えた。

「ACCヤングコンペ」グランプリを受賞した(左から)塚田航平さん(電通)、久古はる香さん(博報堂DYメディアパートナーズ)。

審査委員長である長谷部健 渋谷区区長は、「渋谷区を考えてつくってくださったことをありがたく思っています。どれも面白くて、ぜひ一緒にやれたらなと思う作品ばかりがファイナリストに残っていました。審査委員の中でもいろいろな意見がありましたが、ポジティブに票が集まりました。グランプリ作品は、おむつがメディアになるという点で面白かった」と評価した。

グランプリ作品は今後、渋谷区においての実施が検討される。

■グランプリ

タイトル:「だいパーしてぃ」
受賞者:塚田航平(電通)、久古はる香(博報堂DYメディアパートナーズ)

 

■準グランプリ

タイトル:「渋谷飴」
受賞者:青沼克哉(博報堂)、加藤咲(WOW)、川上茉衣(博報堂)

■ファイナリスト

タイトル:「同性カップルの遺言書展」
 受賞者:福居亜耶(電通関西支社)、石川平(電通関西支社)

タイトル:「ダイバーシティ人生ゲーム」
 受賞者:横田恵莉奈(博報堂)、梨子田海渡(博報堂)

タイトル:「CARE MASK」
 受賞者:荻原海里(博報堂)、中島優人(博報堂)、永野祐子(博報堂)

タイトル:「SHIBUYA STREET-ART LINE PROJECT」
 受賞者:阿部佑紀(博報堂)、遠藤海太郎(サントリーシステムテクノロジー)、車戸高介(日建設計)

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