アサヒビールは10月31日、Zoomを使ったオンラインハロウィーンイベント「ASAHI SUPER DRY VIRTUAL BAR on HALLOWEEN」を実施。定員1000人に対して約2万人と過去最高の応募があった。
新しいコミュニケーションプラットフォームを構築
ASAHI SUPER DRY VIRTUAL BARは、新しい体験の場(オンラインイベント)で、「人と人との心をつなぐ」ビールの価値を伝える取り組み。記憶に残るビール体験を通じて、同社が課題としている“20~30代の若年層”を中心とした新規ユーザーの獲得と、既存顧客のファン化を目指している。
コロナ禍でリアルな販促活動ができなかったため立ち上げ、2020年4月~5月にかけてオンライン飲み会を4回実施。計4000人の定員に対し延べ約3万2000人の応募があった。反響も大きかったことから、新しいコミュニケーションプラットフォームの構築を目指したCRM施策へと進化した。
あえて人数制限があるZoomを選ぶ理由
アサヒビール宣伝部担当副部長の花田真志氏によると、ASAHI SUPER DRY VIRTUAL BARのコンテンツ企画においては、若年層のモーメントを捉えることを意識しているという。今回のハロウィーンイベントも「新型コロナウイルスの影響で街に繰り出すことはできないけれど、ハロウィーンイベントを楽しみたい」「自分の仮装を披露しつつ、皆でワイワイ飲んで楽しむ場がない」などといったニーズを捉えて開催時期を設定したという。
本オンラインイベントは、10月30日に新発売した「アサヒスーパードライ 工場できたてのうまさ実感パック」のプロモーションも兼ねて実施。参加者はLINEとTwitterで募集し、イベントの当選者全員に新商品のプレゼントも行った。
当日のゲストは、芸人のアルコ&ピース、モデルの堀田茜、同社イメージガールの高田里穂。ビールにまつわるクイズやゲーム、仮装コンテストなどの企画で1時間20分を盛り上げた。
花田氏によると、企画において重視したのは、参加者との双方向のコミュニケーション。「だからこそ配信媒体はテレビに近い視聴態度のYouTubeではなく、人数制限があるものの顔出しやタレントと参加者の会話が成り立つZoomを選択しました」と話す。