頼まれたことは人から試されていると思って全力でやる
松村:でも声色が、必ずしもCMに合っているのかという部分もあるんでしょうね。オリジナルの声があった方がいいのかなーとか、いろんなことを思いながら。
権八:似ているのはもちろんだけど、やっぱり内容が面白いっていうね。だからCMとなると、セリフも決まってきちゃうから……。
澤本:そう。八木さんと話しをしていて、そこだったんだよね。声もすごく特徴的で面白いけど、台詞の内容が普通になっちゃった時にその特徴が出てこなかったらもったいないねって話をしていたんだよね。
権八:松村さんの良さがね。
松村:で、結局仮面ライダー1号になりました。
澤本:(笑)。すみません、ごめんなさい!
松村:本郷猛ですよ。
澤本:松村さん、むちゃむちゃいい人なわけですよ。巨匠なのにオーディションに来ていただいて。僕ら的には「もう、本当に申し訳ないです」って感じ。なのに「今日呼んでいただいて幸せです」って言っていただいて……。なんか裏表があるのかと思ったら、表も裏もないもんね。
松村:裏の裏は表ですからねー。
一同:(笑)。
松村:昔の柏原よしえの歯磨きのCMみたいですけどね。
権八:分っかんない(笑)。
松村:ジェネレーションギャップがありますからね。
澤本:いやいや、ちょっとね、生で聞くとすごかった。
松村:「頼まれ事は試され事」なので、色々頼んでいただけるのは助かります。
澤本:お帰りの時に、ちらっと「ラジオをやっているんで、もしよろしかったら~」という話をしたら、それで多分覚えていてくれたのか「いいよ」って今回も言ってくれたので。本当にご縁です、ありがとうございます。
松村:何をおっしゃいますやら。このコロナの時期にね、お仕事があるってありがたいですよ。
権八:ちょいちょい松村さん、名言っぽいことを挟みますよね。
松村:だいたいお仕事って、我々雇われ業なので。雇われ業が一番大事なことは、頼まれ事はだいたい試され事なので。頼まれたことを断る人って、やっぱりダメですよね。頼まれ事は全力でやらないといけないでしょうしね。「またぜひレギュラーになったら頑張りましょう!」って、だいたいパイロット番組だけ呼ばれるパターンが多いんですけど…。
一同:(笑)。
松村:それも含めてね。やっぱり頼まれているって試されているんで。全部一通り振っておけば、どこかで何かが擦ればいいなあと思いますけどねー。
権八:すごいなあー。
中村:どこを切っても名言がありますけど。そんな松村さんに毎回ゲストの方にお願いしている20秒自己紹介を……。
松村:はいはい、これね。尺の中で何かしてくださいって、僕一番苦手です。
中村:この「すぐおわ」は“広告”の番組ということで、ご自身の自己紹介をラジオCMの20秒に合わせてやってくださいというコーナーでございます。ご準備はよろしいでしょうか?
松村:はい、大丈夫でーす!
中村:はい、よーいスタート!
松村:どーもこんにちは、松村邦洋です。52歳の独身でーす!ラジオ体操をして、ウォーキングをして、ファミレスでみんなと朝ご飯を食べています。いつもおじいちゃん、おばあちゃんたち、ご近所のしがらみない人と触れ合うのが楽しみなんですよね。「人と人との触れ合いが楽しみや~、笑福亭鶴瓶、家族に乾杯~!」
中村:カンカンカン、終了~。
一同:(笑)。
澤本:すごいよね!
中村:ごめんなさい。面白くて延ばしちゃいました(笑)。
松村:すみません、ありがとうございます。延長、延長。風俗のお店も延長が大事ですよねー。
一同:(笑)。
中村:ダメですよ、ラジオでそういうこと言っちゃ(笑)!
松村:ナイナイの岡村くんじゃないですけどね。
一同:(笑)。
権八:ファミレスでみんなと朝食って?ご近所の方ですか?
松村:ご近所のおじいちゃん、おばあちゃんたちとお食事をするんですけど。みんなで健康のためにウォーキングしたり。今ラジオ体操だけちょっと禁止になってますけど。神社を回ったり、お寺を回ったりしてファミレスで食べるっていう。しくじっても大丈夫な人たちって、ちょっと気持ちが楽ですよね。
一同:(笑)。
松村:おじいちゃん、おばあちゃんというか、自分の親と同じ世代の人たちと話をする方がよくしゃべれますね。
中村:松村さんって、名言がボコボコ飛び出してくるマシーンのような方だったんですね。
松村:そうですね、「挨拶にスランプなし」とかね。
一同:(笑)。
権八:面白い話と、いい話と同じテンションでずっといくから(笑)。
澤本:どこからいいことなのかが、ちょっと気がつかない(笑)。
中村:笑っていいのか、よく分からない(笑)。
松村:その辺の感じ方はもう、各自の個人差ということでね。
権八:さっき自己紹介の中で、独身っておっしゃっていましたけど、Wikipedia を見たら『進め!電波少年』(日本テレビ、1992年~1998年)で、一回強引に1日だけ結婚させられていましたよね?
松村:あー、「バツイチになりた~い!」っていうロケをね……。
権八:(笑)。
松村:日本テレビプロデューサーの、土屋敏男さんがまだイケイケドンドンでやっていたときですね~。土屋さんのお父さんが沼津の警察官なんで。厳格なお父さんの元に育ったらね、ああいうむちゃくちゃな息子さんが生まれるわけですよ。もう笑いのためなら何でもやるっていう、テリー伊藤さんの松下村塾で育った高杉晋作みたいなもんですかねー。
一同:(笑)。
松村:僕も24歳から31歳までお世話になって、番組自体はその後も続きましたけど、やっぱりむちゃくちゃする人たちですよね。もともと『天才・たけしの元気が出るテレビ』(日本テレビ、1985年~1996年)で、テリー伊藤さんが演出をしていた時ディレクターだった土屋さんが、仲間たちと一緒につくったのが『電波少年』ですから。
テリー塾の人たちがまた別の番組をつくっていって。そのディレクターの古立善之くんが『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ、2007年~)を今やっていたり……。
澤本:はいはいはい。
松村:だからあのコモドドラゴンなんかも、イモト(アヤコ)ちゃんがやっていましたけど、『電波少年』の時も、コモドドラゴンで僕もロケに行きました!そう思うと、コモドドラゴンなんて、日テレの派遣社員みたいなもんですね。
一同:(爆笑)。