8カ月にわたるローソン×『鬼滅の刃』コラボ 映画公開で最高潮に

老若男女を巻き込んだ社会現象を引き起こしているアニメ『鬼滅の刃』。人気作だからこそ企業とのコラボ企画を数多く展開しているが、なかでも大規模キャンペーンを展開しているのがローソン。ファンの来店機会を増やす目的で2019年4月からコラボをスタートし、第4弾まで実現している。

メインビジュアルはキャラクターの現代風私服イラスト。このイラストを使用したローソン限定グッズ(ストラップやクリアファイルなど)も企画した。

オリジナル商品は10日で1000万個を販売

10月16日の映画公開に合わせた第4弾企画(10月13日スタート)では、50点のオリジナル商品を開発し、20のキャンペーン企画を実施。オリジナル商品は、10日間で1000万個を販売した。同社のマーケティング戦略本部部長を務める白井明子氏は「映画を最大限に盛り上げられればと考え、ローソンにできることはやりたいと考えていました」と振り返る。

第4弾の企画内容は、①対象商品を買ってスタンプを貯めるとオリジナルグッズがもらえる企画 ②オリジナル商品の販売 ③タイアップ食品の販売 ④オリジナルグッズが当たるスマホくじなど。ローソンでは映画の前売り券を取り扱っていることもあり、キャンペーン期間は映画公開日を挟む形で設定した。

タイアップ食品の企画にあたっては、“ローソンで販売するものはローソンならでは”という思いから、オリジナリティあふれるラインナップとした。ローソンの定番商品である「からあげクン」も、作中の登場人物である煉獄杏寿郎をイメージした焦がしバター醤油味に。容器は全5種の劇場版仕様。運がよければ、主人公・竈門炭治郎と杏寿郎の刀のつばのデザインが焼印された商品も入っている。ほかにも、不二家やカルピスなどの企業がローソンでの販売限定で開発したコラボ商品もある。

「からあげクン焦がしバター醤油味」の発売時には、TwitterでQUOカードが当たるフォロー&リツイートキャンペーンも実施。

これまでキャラクターコラボとあまり縁のなかったカテゴリーの商品がコラボに参加した点も特徴だ。その一例が、市松模様柄の風呂敷に包まれた「鬼滅の刃」おせち。白井氏は「盛り上がりを10月の映画公開に合わせて最高潮にしたいと各部門に相談したところ、それまでの成果もあったため、各部門から“コラボしたい”と、続々と手が挙がりました」と明かす。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
©Lawson,inc.
※画像はイメージです。
『鬼滅の刃』のキャラクターをイメージしたおせち。一段重(1~2人前)で1万5800円(税込)。

商品にとどまらず、コラボ店舗も展開。東京・品川のゲートシティ大崎アトリウム店を、10月13日~26日の期間限定で丸ごと『鬼滅の刃』仕様とした。店内のイートインスペースを装飾し、描き下ろしイラストを使用したフォトスポットや、普段は見ることのできないローソンのキャンペーン景品の展示などを行った。

ゲートシティ大崎アトリウム店(東京・品川)で実施したコラボ店舗。

店内は『鬼滅の刃』一色。ローソンのキャンペーン景品の展示も行った。

次ページ「拡散力の高いTwitterで初日のピークを演出」へ続く

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