日本アドバタイザーズ協会(JAA)、日本広告業協会(JAAA)、日本インタラクティブ広告協会(JIAA)の広告関係3団体は、デジタル広告の品質を第三者的に認証する機構「一般社団法人 デジタル広告品質認証機構(JICDAQ)」の設立を発表。12月1日、その設立趣意書に相当する「JICDAQ宣言」を発表した。広告に関わる団体が共同してデジタル広告の品質確保に関する取り組みの認証を行い、品質の向上及び改善並びに公正な広告活動を支援し、もってデジタル広告市場の健全な発展に寄与することを目的に設立されるもの。
「JICDAQ」は、2021年3月の登記を予定しており事務所は、東京・銀座のJAA内に設置される。
JAAでは2016年11月設立のデジタルメディア委員会を中心に、デジタル環境下における広告活動の適正化と広告取引の透明化を目指し、活動。デジタル広告の課題について、アドバタイザーとすべてのパートナーが取るべき原則をまとめた「デジタル広告の課題に対するアドバタイザー宣言」を2019年11月に発表していた。
一方、2017年秋から3団体は「デジタル広告情報連絡会」を立ち上げ、月例会議を開催。2018年11月には本連絡会のメンバーで、英国の広告品質認証機構である「JICWEBS(Joint Industry Committee for Web Standards)」を視察するなど、日本におけるデジタル広告市場の健全な発展のための仕組みづくりの検討を重ねていた。
「JICDAQ」では、まずは「アドフラウドを含む無効配信の除外」と「広告掲載先品質に伴うブランドセーフティの確保」に関わる業務プロセスの監査基準を制定。それに沿った業務を適切に行っている事業者を認証し社名を公開する他、理念に賛同するアドバタイザーの社名も公開することで、アドバタイザーと広告業関係者が協働して広告品質の向上を目指していきたいとしている。