ヤマトホールディングスは、11月24日から新しい企業CMを開始。それに合わせて、同社が目指す「次の運び方」を紹介する特設サイトをオープンした。
CMでは名曲「見上げてごらん、夜の星を」をバックに、ある3人のなにげない日常が描かれている。高齢の女性は自宅から薬局に処方箋を送り、宅配で処方薬を受け取る。仕事帰りにいつものカフェに立ち寄った女性は、そのカウンターで自分宛の荷物を受け取る。赤ちゃんをようやく寝かしつけた新米パパは、チャイムを鳴らさないでほしいと宅配の担当者にメールを送る。すると、担当者はドアの前にそっと荷物を置いていく。
2021年4月にグループの経営体制の再編を図る同社は、特設サイトで時代の先をゆく「次の運び方」をつくり、世の中を動かし続けることをミッションとして掲げている。CMでは、こうした取り組みによって生み出される新しいライフスタイルを、3つのシーンで描いた。
「かつて、宅急便を開発したヤマト。その歴史は、新しい運び方をつくる歴史でした。
時代が大きな節目を迎える今、これまで培ってきた力にデジタルを掛け合わせ、時代を先回りする「次の運び方」をつくること。2021年の変革に向けて、具体的な一歩を踏み出す宣言としてのテレビCMです」と、企画を手がけた電通 コピーライター 小川祐人さん。
この企業広告のテーマでもあるキャッチフレーズは、「未来より先に動け。」。
「未来は待っているものではなく、自らつくり出すべきものである。単なる掛け声で終わらせず、一人ひとりが具体的な行動で示すべきものである。「未来より先に動け。」というコピーには、そんな想いが込められています。
あらゆることが一瞬で変わる世の中で。大切なのは、未来を過信しすぎることなく、主導権を握ることだと思います。未知の将来に対し、恐れず向き合うことで時代の変化を味方につけていく。その合言葉として、「運ぶ」ではなく「動く」という動詞を使用しました」。
それぞれの映像で描いたのは、同社が叶えたい「少し先の世界」。生活と遠い突飛な技術ではなく、すべての人が共有できる「うれしさ」として追体験できるような、リアリティと温度感を意識したという。
「宅急便を発明したヤマトの、宅急便を超える挑戦です」(小川さん)。
本サイトではCM以外にも、これらの取り組みについて紹介する動画を今後順次公開していく。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+エンジンフィルム
- CD
- 吉川隼太
- C+企画
- 小川祐人、三浦麻衣
- コミュニケーション・プランナー
- 秋山貴都
- AD
- 瀧澤章太郎
- AE
- 二谷哲史、佐野知香子、佐藤美優
- CPR
- 栗川愛子
- PR
- 柴原大樹、田畑泰一郎
- PM
- 中野舞子、キム テファン、長澤音
- 演出
- 渡邊哲
- 撮影
- 光岡兵庫
- 照明
- 岩渕隆斗
- 美術
- 井上健吾
- ST
- 釘宮一彰
- HM
- 木村一真
- CAS
- ヤマウチトモカズ、ニシムラカズユキ
- CO
- 小山祐司
- CG
- Juice
- 音楽
- 藤見田門、照井淳也
- 編集
- 栃澤孝至(オフライン)、加藤才弘(オンライン)
- カラリスト
- 石山将弘
- MIX+MA
- 品川大