『すぐおわ』でラジオドラマをつくれば、一回でもザワつかせられる(ゲスト:鈴木おさむ)【後編】

『SMAP×SMAP』誕生の裏には、とある編成Pの鶴の一声が!?

権八:僕実は、何かとおさむさんたちとニアミスをしているところがあるんですけど、97年の就職活動の時に、運良くフジテレビに内定もいただいてまして。それでまさに『SMAP×SMAP』(関西テレビ・フジテレビ、1996年~2016年)を立ち上げたプロデューサーの荒井(昭博)さんのお話を聞いて。その時荒井さんがおっしゃっていたのは、「自分はどれだけ魅力的な箱をつくれるか」。

鈴木:あー、それ言いますね。

権八:「そこで会ったタレントのみんなが、どれだけキラキラ輝けるかなんだ」みたいなことをおっしゃった時に、僕は自分で物をつくる仕事をしたいなーと思っていたんで、何となく違うのかなって、ちょっと思っちゃったんですけどね。

鈴木:なるほど。

権八:その時に作家をちゃんと知っていたら、またちょっと違ったんだろうなと思って。

鈴木:あーなるほど。

権八:ちょうど『スマスマ』が立ち上がった年かな?翌年?

鈴木:いや98年だと2年間やっていますね。96年が立ち上がりなんで。

権八:そうだ、僕が就活していたのが97年なんで、ちょうど立ち上がって1年ぐらい。すごいノリノリで、番組はイケイケでしたよね?

鈴木:荒井さんはタレント・バラエティーなものをつくる人なんです。前に『料理の鉄人』(フジテレビ、1993年~1999年)ってあったじゃないですか。

澤本権八中村:はいはい、はいはい。

鈴木:フジテレビで当時は企画重視というか……「タレントじゃなくて企画で行くんだよ!」っていうノリもあったんですよ。だから「タレント・バラエティーがフジテレビだ」っていう人と、「いや企画だ」っていう人がいて、『スマスマ』がゴールデン月曜10時になるかならないかという時に、実はそれまでジャニーズでゴールデン番組をやったことがなかったんで……。

権八:えーー!そうなんだ。

鈴木:そうですそうです。その前の光GENJIの時も、アイドルとしてはブレイクしているんですけど、当時はアイドルがテレビ局のゴールデン番組の冠をやったことがなかったんですよ。

中村:なるほど。

鈴木:例えばその当時SMAPが、『愛ラブSMAP!』(1991年~1996年、テレビ東京)って番組をやっていたんですけど、6時半から7時台で、『スマスマ』のスタート直前までやっているんですけど、普通に(視聴率が)3%なんですよね。

澤本権八中村:んー。

鈴木:だからSMAPがいかに人気だって言っても、視聴率は取らないと思う人ももちろんいたわけですよね。でもSMAPの勢いがすごくて。僕があとから聞いた話なんですけど、「『SMAP×SMAP』って番組は企画がない」と言って、却下しようとした人がいたらしいんですよ。要は、『料理の鉄人』とかと違って企画がないじゃないかって。でもその時、ある編成マンが、「何言ってんだ!SMAPが企画だろ!」って言ったらしいんですよね。

一同:(笑)。

鈴木:で、それで通ったらしいです。

次ページ 「器と盛り付けを変えるだけで、新しく見えるのが「SMAP」」へ続く

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