『すぐおわ』でラジオドラマをつくれば、一回でもザワつかせられる(ゲスト:鈴木おさむ)【後編】

器と盛り付けを変えるだけで、新しく見えるのが「SMAP」

鈴木:すごく勉強になったことがあるんです。僕が『スマスマ』をやり始めたころ、若かったので、やっぱりより過激な企画とか、新しいことをやらせたいって思ってたですよね。そんな時荒井さんに呼び出されて、「おさむ、ディスコがクラブになって、スキーがスノボになったように、SMAPがやることで新しくなるんだから、器を変えればいいんだよ」って言われたんですよ。

中村:へーー。

鈴木:だからその食材を変えるんじゃなくて、刺身がカルパッチョになるみたいな感じで、その「器と盛り付けを変えることで、新しく見えるのがSMAPだから」と言われた時に、すごい自分でしっくりきて。だから何か新しすぎることをやらせようとせずに、今まで芸人さんがやっていたことをSMAPがすることでおしゃれなバラエティーになる。それをあの頃にすごく教わりましたね。

権八:なるほどねー。自分は結局テレビの方に行くはずが広告の方にいったんだけど、1年目でなぜか飯島(三智)さん(SMAPの当時のマネージャー)と出会ってしまって(笑)。それっきり……。

鈴木:そうなんですね。最初の仕事は何だったんですか?

権八:最初は先輩の下で、稲垣吾郎さんの「ヘルシーバランス」っていう……

鈴木:あー!はいはいはい。

権八:吾郎ちゃんが付け鼻をつけて「カルニ・マグイッチ」っていうキャラクターをやっているCMだったんですけど。僕はその時まだ新入社員だったんですが、頭がアフロヘアーかなんかで……「あいつ面白い」って飯島さんに見つかっちゃった感じです(笑)。それ以来ですね。

鈴木:いや!あの人はすごいですよ。僕も22歳ぐらいの時、飯島さんとTOKYO FMでKinKi Kidsの特番を1本やったんですよ。

澤本権八中村:へえーー。

鈴木:「とにかく面白い作家にやらせろ」みたいなことになったらしく。KinKi Kidsがまだ『人間・失格~たとえばぼくが死んだら』(1994年、TBS系)でブレイクした直後くらいに、僕が中学生のKinKi Kidsになかなかのバラエティーな企画をやらせたんですよね。それをみて飯島さんが「あの子面白い」って言ってくれて。それで結構引っ張ってくれたんで。すごいっすよね。本当に面白い人を探し続けていたというか……。

権八:確かにねー。あれ(笑)?澤本さん、今日なんか全然しゃべってないですけど(笑)。

澤本:ね(笑)。今日さ、人のお家(「連」)で、収録をやっているじゃない?すると普通にパソコンを見ている形なんだけど、テレビを見ているような感じがずっと……。

一同:(笑)。

中村:お客さんになっているじゃないですか!

権八:でもおさむさん、タレントだしね。

鈴木:いやタレントじゃない!

澤本:面白いなーって思って。

次ページ 「視聴率の取り方が大きく変わって、ドラマのつくり方にも幅が出てきた」へ続く

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