「どこかの誰かのために思うこと」をメッセージ、パルコの2020年クリスマス

パルコは「For Someone, Somewhere.Christmas」をコンセプトに、2020年クリスマスキャンペーンを展開している。

広告のアートディレクション&デザインには、グラフィックデザイナー田部井美奈を起用。フォトグラファーには小川真輝、映像監督には林響太朗を迎え、グラフィカルなオブジェを用いた世界観でテレビCMとグラフィック広告を展開している。

「クリスマスの時期に新型コロナウィルスの影響がどうなっているのか、先行きが見えない状況で制作がスタートしました。どんなメッセージをパルコは伝えたいのか。パルコの置かれている環境や思っていることをアートディレクターに伝えつつ、どんな社会状況であっても変わらない、本質的なメッセージと気持ちを伝えていく表現を求めました」(パルコ)

そんな中で導き出されたのが、「For Someone, Somwhere.」というコンセプト。アートディレクターを務めた田部井さんは、「世界が大きく変わった2020年、自分から遠い存在の他者をも思いやる気持ちが、とても大切だと感じました」と話す。

「『自分が起こした小さな行動が、実は、どこかの誰かの幸せにつながっていく』——そんなメッセージを込めて、一人の女性が、自身の洋服の一部をちぎって投げることから始まり、さまざまな動作が連鎖していった結果、身知らぬ男性の元にプレゼントが届くというストーリーを、「クリスマス」のモチーフを幾何学的に抽象化した世界の中で表現しました」。

 

ポスタービジュアルでは、オブジェがつくる影同士や、オブジェ同士に接点を作り、ひとつでも欠けたら成りたたない関係を作ることで、「連鎖」感を強めたという。

「コロナの影響を色濃く受けながら、商業施設が発信する広告の枠を超え、広く伝えていきたい、暖かで普遍的なメッセージだと感じています」(パルコ)

パルコ仙台店・浦和店・吉祥寺店・ひばりが丘店・新所沢店・松本店・広島店では、「For Someone, Somewhere.」のビジュアルと連動したモチーフをちりばめたツリーを設置。また、池袋店・静岡店では同じくビジュアルと連動したモチーフでウィンドウディスプレイも展開している。

スタッフリスト

企画+プロデュース
PARCO、RCKT/Rocket Company*
AD+D
田部井美奈

 

グラフィック

撮影(グラフィック)
小川真輝
スタイリング
田畑アリサ
衣装
藤本美沙
HM
河村慎也
美術
岡本真由美

 

映像

Pr
宮田諭
PM
宮地薫
監督+撮影+編集
林響太朗
助監督
伊藤賢
照明
田上直人
音楽
吉武諭
編集
山口祐果
MA
浅田将助
出演
Stacy K、Scott、マイロ

ecd:エグゼクティブクリエイティブディレクター/cd:クリエイティブディレクター/ad:アートディレクター/企画:プランナー/c:コピーライター/d:デザイナー/演出:ディレクター/td:テクニカルディレクター/flash:flash制作/me:マークアップ・エンジニア/pgr:プログラマー/epr:エグゼクティブプロデューサー/pr:プロデューサー/pm:プロダクションマネージャー/ap:アカウントプランナー/ma:録音/st:スタイリスト/hm:ヘアメイク/crd:コーディネーター/i:イラストレーター/cas:キャスティング/ae:アカウントエグゼクティブ(営業)/na:ナレーター
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事