ココカラファインは12月18日、同社初の都市型大型旗艦店「ココカラファイン東京新宿三丁目店」をオープンした。
20~40代女性の「美と健康」のニーズに対応
ターゲットは20~40代の働く女性。「美と健康」のニーズに応える豊富な商品を取り揃え、“ドラッグストア”というカテゴリに捉われない他業種商品も扱う。D2Cスペースなど新しい試みも盛り込んだ、ニューノーマルな店舗づくりにチャレンジする。
店舗は全4フロア。コンセプトの「体験と発見」を軸に、フロアごとに「働く女性」「地域住民」「観光客」などに向けたテーマを設定している。人通りが多い新宿通りに面しているため、新宿に訪れる人に向けて最新情報を発信する場としての役割も担う。
「情報発信スタジオ」にもなるD2Cスペース
1階は「WAO!」をテーマに、最新の化粧品や美容情報など、トレンドに敏感な女性のニーズにマッチする商品を展開する。
店舗入口横には、通常のココカラファイン店舗では取り扱いのないWeb限定商品などを体験・購入できるD2Cスペースを設置。既存のドラッグストアの品揃えを超える「体験と発見」の場として、新たに始まった取り組みのひとつだ。
オープン時は家具ブランドの「LOWYA(ロウヤ)」、美容商品メーカーの「MiONA(ミオナ)」、シャワーヘッドブランドの「ミラブル」を販売。D2Cスペースは、Youtuberなどのインフルエンサーがお気に入りや新商品を紹介する「情報発信スタジオ」としても提供する。
ハンドクリームなどのシーズン商品を揃える「EVENT PRODUCTS」コーナーでは、通常のココカラファインでは取り扱いがほとんどなかったブランドや、韓国・中国コスメも展開。
新宿という立地から、デートや女子会の待ち合わせ場所として店舗を使ってもらうことも想定し、テスターを手に取ったりメイクを試したりしやすい空間を意識した。
また、レジ付近には、高さ240cmの「お菓子タワー」を設置。海外産のチョコレートや、健康を意識したロカボフードやプロテインバーなどが並ぶ。ターゲットの20~40代の働く女性が、「小腹が空いたときのために、かばんに忍ばせておきたくなる」ような商品を取り揃えた。
「Amazon Hubロッカー」を設置し来店促進
2階は「都市型生活に密着した品揃え」を意識。地域住民をターゲットに、医薬品やサプリメント、日用雑貨などの暮らしの必需品を揃えた。そのほか、一般的なドラッグストアの店舗では商品数が少なくなりがちなメンズコスメも充実。「SHISEIDO MEN」「ラボ シリーズ」など数ブランドから展開している。
また、Amazonの商品を受け取れる「Amazon Hubロッカー」も設置。「帰宅前に店舗に立ち寄って荷物をピックアップする」という、生活動線の一部に店舗を取り込んでもらうことで、来店を促す狙いだ。
なお、このフロアはインバウンド顧客を想定して免税にも対応している。新型コロナ終息後は国内外からの旅行客の来店も想定されるため、旅行客が快適に買い物を楽しめるように、コインロッカーも設置した。