サイバーエージェントは12月18日、2020年の国内の動画広告市場の調査結果を発表した。同調査は、インターネットを通して配信される動画広告の年間広告出稿額を推計し市場規模予測を算出しているもので、今年で7回目。
調査によると、2020年の動画広告市場規模は、昨年対比114%となる2954億円に達する見通し。また、スマートフォン動画広告需要は昨年対比115%の2635億円にのぼり、動画広告需要全体の89%を占める見込みとなることがわかった。
同社は、今後もスマートフォン動画広告が動画広告需要全体の成長をけん引し、2024年には6396億円に達すると予想している。
サイバーエージェントでは、大手通信キャリアによるモバイル通信料金の引き下げや、5Gの普及が今後本格的に開始されることにより、ユーザーのスマートフォンによる動画コンテンツ視聴は引き続き拡大すると予想。
ユーザーのプライバシーに対する配慮を前提に、多様化する端末や媒体を横断して広告効果がより可視化され、適切なターゲットに、適切なタイミングで、適切なメッセージを届けることができる、魅力的な動画広告の提供が業界全体で進むことで、動画広告市場は引き続き高い水準の成長を継続するとの見解を示した。