大成する人の“3つのキャリア形成期”とは?
中村:そろそろ本題を聞きたいんですけど、最近出されました新刊『フルライフ』。私WEB野郎中村も読みましたが、まだ読まれていない澤本さんやリスナーに対して、改めてざっくりどういうことを書いた本かっていうことを教えてほしいんです。
石川:あー、どういう本だったんだろう(笑)。
中村:(笑)。
石川:いやもうね、本の中身を忘れていることがどうも多いみたいで(笑)。時間の使い方に、どうやって規律を持たせればいいのかっていう本な気がしますね。
中村:気がする(笑)。そんなもんなんですね、本の著者っていうのは。
石川:いや、なんでそう思うかっていうと、本を出す時って、本になる部分と本にならない部分とがいっぱいあって、僕としては本当に入れたかったことっていうのが、今回だいぶ削られているんですよ。
澤本:へえー!
石川:一体何が最終的に残ったんだっけ?って、ちょっと記憶が曖昧なところがあって。たぶんシンプルにはなっていると思うんですけど。
中村:僕が読んだのは、人生で何かを成し遂げたい人間たちが、日々忙しかったり、あるいはニートで暇だったり。いろんな時間の使い方をしているんだけど、それを戦略的に俯瞰して考えたことがあるのか?と。その戦略を授けようみたいな、そんな感じの印象を受けました。
石川:そうですね。僕の人生のテーマが「ウェルビーイング」。「よく生きる」ってことなんですけれども、「よく生きる」ってあまりにも抽象的すぎるので、一旦僕は「時間」と「空間」と「仲間」ってふうに分けているんですよ。どういう「時間」をどういう「空間」で、どういう「仲間」と過ごすのか、というのをやろうと思っていて。今回は時間ですね。ちなみに「時間」と「空間」と「仲間」って「3間」とも言われるんですよ。
澤本:3間!
中村:あー!確かに。
石川:ただ時間の使い方って、よく考えたら1回も習ったことないなと思ったんですよ。
中村:確かに。
石川:時間の使い方って言った時に、1時間の使い方から人生100年の使い方までいろんなスケールがあって、それを1個1個具体的に考えてみたんですよね。自分はどうやって時間を使いたいんだろうかと。もちろん自由に使っていいんですけど、規律を設けないと、大学生時代が自由すぎてちょっと崩壊したなって反省もあるので(笑)。
中村:(笑)。前回のニートの話ですね。
石川:そうそう(笑)。逆に高校生の時みたいに規律だらけっていうのは苦しかったというのが一方であるので、その自由と規律を足してこそ自律した人生が送れると。
中村:はい。
石川:時間戦略っていうことですかね。僕が実践していることをたぶんまとめて書いたんだと思うんですよね。
中村:書いたんだと思う(笑)。僕が読んだところで面白かったのは、大成するキャリアの区分けで、「ハードワーク期」「ブランディング期」「アチーブメント期」っていう3つの期があって、それをどういう風に過ごすか、というのが「あれ?僕は今何期なんだろう?」みたいなことを、めちゃくちゃ考えちゃったんですよね。
石川:我ながら、あれはいいですよね(笑)
澤本:それは教えてほしいー。
中村:やっぱり最初の「ハードワーク期」はめちゃくちゃ働く。「ブランディング期」と「アチーブメント期」って、善樹さん的にはどんな期なんですか?
石川:こうやって3つに分けて考えると良いよっていうのは、人から教わった話なんです。
澤本&中村:へえー!
石川:本にも書いたんですけど、そこら辺に中年の男性がいてですね(笑)。
澤本:そこら辺に(笑)!?
石川:僕がたまたま人生に迷っている頃だったんです。「友達や後輩ばっかりが出世していくなぁー」「自分はダメだなぁ」なんて思っている時に、「なぜお前がダメか教えてやろう」と。おじさんが現れて。
中村:はい。
石川:様々な人を見てきて、もちろん一人ひとり違うんだけども、共通しているパターンっていうのがある。本当に大成したいのであれば、こういう順番だ!って教わったのが「ハードワーク」「ブランディング」「アチーブメント」っていう3つの期でした。ちなみにこの話は、上野の居酒屋で聞いたんですけど。
澤本:へえー!
石川:友達に「なんで俺はダメなんだ?」みたいな愚痴を言っていたら、「ちょっといいか?」って入ってきてくれたんですね。
中村:へえー!割って入ってくれたんですね、おじさん。
石川:そうなんですよ。金曜の夜の上野って結構危ないんですけど。
澤本:危ないの(笑)!?
石川:(笑)。でも、いい人で。そのおじさんが居酒屋のナプキンに書いてくれたんですね。
澤本&中村:うんうん。
石川:『フルライフ』にも出てくる「ハードワーク」「ブランディング」「アチーブメント」っていう図を書いてくれて。「ハードワーク期」っていうのは、文字通りハードワークをする時期だと。でも「これはロングワークと勘違いするなよ」って言われたんです。
澤本:はいはい。
石川:ここでいう「ハードワーク」っていうのは、質の高い仕事をする時期だと。その質の高い仕事っていうのが、まだ若くて能力も経験も専門性も何もないお前らになぜ落ちてくるかっていうと、仕事を持っている偉いおじさんたちからお仕事をいただけるからだと。
中村:いや、まさにそうですよ。僕もさっき澤本さんからお仕事もらったばっかりですからね。
一同:(笑)。
澤本:助けていただいていますよ、もう。
石川:僕もください!澤本さん(笑)。