何歳になってもゼロから学べる自信があれば、人生は怖くない(ゲスト:石川善樹)【後編】

気象予報士の資格を取ろうとした澤本さん

石川:コロナみたいな状況下で、全然違う分野で試してみるみたいなことは、ありかもしれないですね。

中村:何かあります?澤本さん。小説家みたいな。

澤本:いやいや。小説家って似たようなジャンルじゃない?なんか前に全然関係ないけど、今やっている仕事とは全然違った資格を取りたいなって一瞬思ったことがあって、気象予報士の参考書をいっぱい買ったことがあるの。

中村:へえー!

澤本:意外と大変で途中でやめちゃったんだけど(笑)。

一同:(笑)。

澤本:でもなんかそういうのをやってみるっていうのもあるのかなと。気象予報士に限らず、たまに見たりするテレビのドキュメンタリーでさ、50歳ぐらいから医者になろうと勉強された方が、医師免許を60歳近くで取って、そこからこう僻地医療に行かれて頑張っているとかっていうのを見たことがあって……。すごいなぁーと思うんだけど、こんなことできないなぁと冒頭から思っちゃうよね。

中村:確かに。

澤本:でも今の石川さんの話を聞いていると、やれなくもないんだね。人間の能力的にもう50歳だと下り坂っていう意識がすごいあって、特に記憶力とかが。学ぶってこと自体がなかなか難しいのかもなって思ったりもするけれど、石川さんの言葉に勇気をもらって、ちょっと騙されてやってみようかなって気もしたかな。

石川:それこそ歴史を振り返ると、伊能忠敬とか、実は売茶翁もそうなんですけど。

中村:あ、例の(笑)。

石川:はい、みんな50歳を超えてから、まったく新しいことをスタートさせているんですよね。

澤本:売茶翁もそうなんですか?

石川:そうなんですよ。

中村:何がしたいかなあー。澤本さん気象予報士かー。

澤本:いや、今なりたいわけではなくて、なんか気象予報士の資格って意外といろんな人が取っているなって思って。これが取れたら単純に面白いかなと思ったんだけど。

石川:意外と難しかった(笑)。

澤本:合格率低いんだよね。

中村:何やろうかなー。不動産投資とかやりたいですけどね(笑)。

澤本:投資!?投資なんだ(笑)。

中村:はい、WEB野郎中村は、投資が失敗する星のもとに生まれていて。よくSNSに書くんですけど、私が株式投資をやった瞬間に、サブプライム問題とかコロナウイルスショックとかでドーンと下がるみたいなことが起きて、私をよく知る業界界隈では、中村がまたやったと。

石川:(笑)。

中村:山が動いたと。お前が買う前に教えてくれ、俺は売るからみたいなことを言われているぐらい株式投資が下手で。ただやっぱりこう運をロジックで凌駕したいなと思っていて(笑)。投資はやりたいですね。

石川:でも自然を相手にするのは面白いみたいですよ。ずっと飽きないっていうか。

中村:栽培とか?

石川:そう。福岡県の糸島に住んでいるシロウさんという人がいて、今65歳とかそれぐらいかな?そのシロウさんは、糸島が安い時期に山を買ってですね、自分でログハウスを建てちゃった人なんですよ。

澤本中村:へえー。

石川:どうやって学んだんですか?って聞いたら、「なんか俺、できんだよね!」って言っていて。

一同:(笑)。

中村:怖いなー。構造とかじゃないんだー。

石川:だから設計図も引かずに、すごいログハウスつくるんですよ。

中村:へえー。

石川:そのシロウさんは、趣味じゃないですけど、山に生えてる竹をですね、ずっと切っているんです。「石川くんね、竹を切っていると時間を忘れるね」って言っていて。

澤本:へえー、面白い人だ。

石川:夏の間ずっと切るじゃないですか。そうすると翌年また生えてくるんですよ。

一同:(笑)。

石川:「また切らないといけないんだよね」って(笑)。

中村:(笑)。それは完全に自然を相手にしていますね。

次ページ 「歴史に名を残すには「概念と作法と道具をつくる」こと」へ続く

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