カラオケでしか歌ったことがなかった2人が突然デビュー。ラッパー界のシンデレラ現る!(ゲスト:chelmico)【前編】

ラップ好きの友だち同士、結成したのはノリだった!?

権八:そもそもどういう経緯で2人は結成されたんですか?

レイチェル:友だち同士です。お互いラップ好きということで仲良くなりました。カラオケとかに行くような仲だったんですけど、たまたま共通の知り合いから「シブカル祭。」というお祭りがあって、「10分ぐらい枠が余っているから何か出し物をして」って言われたんです。それで「いいですけど、何をやったらいいですかね?」って返したら、「最近レイチェルがラップにハマっているから、ラップやったら?」って言われて。「あ、いいですよー」って言ったんですけど、でもひとりは嫌だから、マミちゃんを誘って出ました。

一同:(笑)。

権八:あ、そんな……。

レイチェル:ほとんど学生ノリみたいな。その時すでに大人でしたけど。なんていうか一回きりの……。

マミコ:なんかそう、ヤケクソみたいな。

一同:(笑)。

レイチェル:そんな感じでステージに立って……そうしたら意外と楽しかった。ほんとノリでしたねー。

マミコ:うん。それでレイチェルの知り合いで音楽をやっている人がたまたまそのステージ見ていて、「私が主宰のライブやるから、ライブに出てよ」って言ってくれて。ライブが決まっちゃって……。

権八:すごい!

レイチェル:そう。何も曲がないのに。だからそこからどんどん曲をつくり始めていったらこうなったって感じなんです。

権八:え!?それまでも何か音楽はやっていたんでしょ?

マミコ:何もやってなくて……。

レイチェル:まったくやってないですね。

権八:そんなことあるの!?

中村:カラオケで数回ラップ合わせただけ!?

マミコ:そうですそうです。3回くらい合わせて。まあでもお互いラップは好きでしたけど。RIP SLYME(リップスライム)さんが好きで、小さい頃に歌詞カードを覚えたりしていたから、多分普通の同世代の子たちよりはちょっとラップに馴染んでいたのはあると思いますけど。でもカラオケレベル(笑)?

レイチェル:そうね、人前で見せるレベルではなかったけどね(笑)。

澤本権八中村:えーーー!!!

権八:すごい!でも僕が言うのもおこがましいけど、レベル高いですよね?

レイチェルマミコ:いやー!ありがとうございます!うれしい。

レイチェル:だんだん成長してきたかな?

マミコ:うん。

権八:そうなんだ。

レイチェル:徐々に徐々に、ですね。最初は未経験でしたからね。その当時『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(2008年)って映画にハマっていて……。言われたことを全部「イエス」で返す主人公の映画なんですけど。その時にちょうど「ラップやったら?」って言われたんで、「イエス」って答えたんです(笑)。

権八:すごいね、実力があるんでしょうね。そこで人目に留まり、あれよあれよと……。しかもそれって、せいぜい4、5年前でしょ?

レイチェル:そうですね。

権八:その初ステージの時は何を歌ったんですか?

マミコ:その時は、レイチェルの知り合いのラッパーのゴメス君という子がいて、その子がつくってくれたラップをやりました。

レイチェル:オリジナルラップで。

マミコ:だからその時は、自分たちで作詞とかはせずに……。

レイチェル:そうだよね、1分くらいの曲。

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