『映像研』とシンクロして、曲づくりも勢いづいた
中村:8月26日発売の3rdアルバム『maze(まぜ)』はなんで“まぜ”なんですか?
マミコ:簡潔にいうと、いろんなジャンルの曲をつくっちゃって、ごちゃ“混ぜ”になったからです。タイトルを最後につけたんですけど、そこからとって“まぜ”にしちゃった。
レイチェル:混ざっているよねって、シンプルに。
澤本:じゃあタイトルも自分たちで“まぜ”にしようって決めたの?
レイチェル&マミコ:そうですそうです。
レイチェル:電話で話して……。
マミコ:リモートだったから。
澤本:リモートで、電話会議的に(笑)?
マミコ:自粛中につくっていたんで、曲つくりとかも、全部リモートでしたね。
澤本:へえーー。曲づくりもリモートなんだ!
マミコ:そうです。ちょうど2人とも宅録できる環境にあったんで。それでつくって緊急事態宣言が開けてから残りをレコーディングでバッとやった感じでしたね。
澤本:普段つくっているのと環境が違うから、できるものも違うってことはあったの?
マミコ:どうだろう?でもやりやすかったですね、今までよりも。
レイチェル:うん、いつ作ってもいいから。すぐにやり取りできるし。
澤本:でも本当に幅広いですよね?
マミコ:2人とも好きな音楽のジャンルがけっこう広くて。いろんなものをやりたいっていうのがあるから、今回は特に好き放題やらせてもらいましたね。「Easy Breezy」からつくり始めたんですけど、『映像研』のストーリーも、けっこう勢いでなんでもやっちゃうみたいな。我々も「Easy Breezy」から勢いづいたので。
権八:おおー。
マミコ:だからそのまま、好きな感じでいっちゃいましたね。
中村:先行シングル第2弾の8月7日にリリースされた「Disco (Bad dance doesn’t matter)」のほうは、当然ディスコって名前なので、そういうノリが舞台だと思うんですけど……ここも詞は2人で話し合って書いたんですか?
マミコ:2人とも、本当に家が好きなんですよ(笑)。すごいインドアなんです。けど、さすがに外に出たいなぁって、自粛期間中に思って……。
レイチェル:うん。
マミコ:お世話になっていたクラブが潰れちゃったりもしていて。だから“願いの歌”っていうか……もし全てが普通になったらこの曲をクラブでかけて、爆音で踊りたいね!ってところから始まってます。そこから友だちに「ディスコっぽいやつちょうだい」って言って……。
レイチェル:雑投げしたら最高のトラックが来て。
権八:なるほど。お2人はやっぱり、10代の頃からクラブカルチャーはなじみがあった感じなんですか?
マミコ:いや、我々はチェルミコを始めてからクラブ行きました。
レイチェル:そうです。
澤本&権八:えー!!!
レイチェル&マミコ:そうなんですよー。
権八:不思議(笑)。そんなことある!?
レイチェル:行かなくちゃいけなくなったからねー。自分たちが出演するイベントで、初めて行くみたいな。
マミコ:自分たちが演者で出るのが、初めてのクラブでした。未成年だったので、普通に行けなかった。
レイチェル:そうだね、そもそも(笑)。
権八:まあ、そうだねー。でもそういう場が好きだと背伸びして行っちゃったり、世代にもよっても違うんですけど、僕らの頃はそういう時代というか(笑)。
マミコ:あー、なんだろう?あんまり……。
レイチェル:そもそも得意じゃなかったから(笑)。
澤本:(笑)。
権八:外が得意じゃなかった(笑)。
マミコ:そう(笑)。家でラジオを聴いて、お笑い見て~みたいな感じだったので、ずっと(笑)。
権八:(笑)。いいね。
レイチェル:ちょっと遅咲きだったかな。
マミコ:全然知らなかったですね。
澤本:中学、高校の時って、部活していたんですか?
マミコ:何にもしなかったです(笑)。
レイチェル:基本何にもしたくないからね(笑)。
マミコ:何も入ってなかったです。速攻で家に帰っていました。
澤本:(笑)。
レイチェル:私は軽音楽部と水泳……いろいろしていましたけどねー。
澤本:軽音と水泳って、また肉体と……(笑)。
権八:でもレイチェルさん、スポーツやってそうな感じあるよね?
レイチェル:やってました(笑)。